内容説明
パソコンもケータイも持たず、数々のヒット作を生み出したのに貯金はゼロ。人生の秋を迎えて、気分はなんだかなァ……生い立ちと修業時代、そして栄光と挫折に彩られた漫画家人生を振り返りながら、『翔んだカップル』『特命係長 只野仁』など大ヒット漫画の秘話も公開。「週刊新潮」好評連載、諧謔と哀感漂う異色の自伝エッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Books1419+
7
実を言うと、絵そのものは、そんなに好きではないのだけど、大市民は、楽しみに読んでました。ギターと、車は、もっと掘り下げて欲しかった。2014/09/16
kubottar
6
「大市民シリーズ」「特命係長只野仁」そして「翔んだカップル」 の柳沢先生エッセイ本。40年以上漫画家を現役でいられる方なのでさぞかし大金持ちかと思いきや、それ以上の浪費家だったとは意外だった。特にバブル期の踊りっぷりは読んでいてこっちも冷や汗がでてくる。しかし、散々なめにも合いながら、仕事だけは手を抜かなかったから今まで生きてこられたというのが一番好きな言葉です。2012/05/29
くらーく
2
最近、亡くなった漫画家だったかな、それとタイトルで借りたら、まだご存命でしたね。亡くなったのは弟子の村生ミオさんでした。漫画家の方は短命な人が多くて、本書でも過酷?な仕事ぶりが伺えます。ただ、柳沢さんは健康に気を使って散歩をしたり、逆立ちしたり、食生活に気を付けたりと。正直、読んでいても、人生経験が重なるところが全く無いので、興味は無いのですが、一点だけ強く共感するところがあるのですわ。生きていくのって面倒ってところが。あと、結婚式の手塚先生のエピソードは凄いなあ。本当に貴重な体験ですなあ。2022/07/30
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
2
作品をまともに読んだことないので、弘兼憲史みたいな人かと勝手に思っていたら、予想外のダメ人間ぶり。この年で、この年収の人が貯金300万しかないってとこに、いい人だ、と思った私を許してください。口うるさいオヤジのぼやきが延々と続きますが、うるさい、黙れ、と思わずに済むのは、実は誰もが思っていながら口に出さないことを口走っているからでしょう。ダメなものには、それダメだよ、と声をあげないといけないのだな。でないと、どんどんダメになる。口うるさい年寄りってのは必要なんだ。2012/04/10
鈴木誠二
1
「月とスッポン」「大市民」シリーズが好きな自分のためにあるようなエッセイ集。くぅ~美味し! ぜひ最後まで刊行してください2014/04/29