内容説明
いつまでも一緒にいると信じていた人のことを、過去形を使って語らなくてはならなくなるという悲しさは、大切な肉親や伴侶を失った誰しもが経験することなのだろう――半世紀を共にした夫人が、作家・辻邦生の暮らしぶり、愛した品々、日々の仕事についてを、愛惜をこめて綴る。
目次
1 住まいと暮らし(時の魔法と場所の記憶―高輪・パリ・国分寺・軽井沢)
2 哀惜の一年(大水青と銀霊草と栗鼠と…;「お別れの会」を終えて ほか)
3 あとがきにかえて―六冊の遺著(「のちの思いに」と共に過ごした一年;夢のなかのもう一つの部屋 ほか)
4 読書と旅と(本の背中;書評について思うこと ほか)
5 書かれなかった一冊の本(「浮舟」の構想をめぐって)
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