内容説明
「フィンランドは世界一の教育大国」「フランスは少子化問題を乗り越えた」「ドイツは戦争責任にカタをつけた」……日本人が理想視する「お手本の国」には、知られざる別の顔があった。もてはやされる制度や手法がその副作用ゆえに「嫌われモノ」というのは序の口、実は存在していないなんてことも! 各国に長年暮らす日本人七人が打ち明ける、“隣の芝生”の本当の色とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
31
少子化対策の進むフランス、教育大国といわれるフィンランド、自然保護大国のニュージーランド、戦争責任を抱えるドイツなどイメージとして持つ国の真実を暴露する内容であるが…。印象に残るのが米国の陪審裁判。民事も刑事も陪審制を被告が選択できるが、民事は多大な費用を負担する事になると言う。陪審制は志願制にした方がいいと思う。仕事の繁忙期や計画を立てた旅行とぶつかった場合、とても陪審員などなれたものでない。自分は永住権なので拒否できるが、妻や同僚が不満タラタラ言いながらjury dutyへ行くのを見たくもない。2018/07/20
たー
15
タイトルは大袈裟だけど、「お手本の国」は良きにつけ悪しきにつけやはりお手本になると思う。ただ、上っ面だけで判断して本質を見誤ってはいけないということ。2012/02/11
ichiro-k
14
浦島太郎的二流ライターの「掘り下げ不足の自慢話」が癇に障る駄本。メディア業界全体が劣化しているのだろうか?あるいは、受け手がバカにされているのだろうか?最近、薄っぺらで軽薄な企画モンが目に付く。ノーテンキで困ったもんだ。2012/01/14
calaf
9
隣りの芝生の青さを解説し、本当の色を教えてくれる本。まぁ、何が本当かは誰にも分からないのでしょうけど、少なくとも直接感じている人の持つ考え方の一面を伝えてくれる本。2012/01/24
やす
6
軽く読めて面白かった。どんなことにもさまざまな面があるということがわかる。 普段いいところばかり取り上げられている事柄のカウンターとしてかなり辛辣な意見もたまにはいいのかな。2022/08/18