内容説明
弁護士のジョーイは義兄が経営する会社で、1カ月のあいだ個人秘書として働くことになった。上司となるのはギデオン・セントクレア――以前、彼女が手がける案件に有無を言わさず介入してきて、まるで自分の仕事かのようにさっさと解決してしまった傲慢な男。だしぬかれたのは今でも腹立たしいけれど、理知的でセクシーな魅力を意識せずにはいられなかった。そして初日、彼がジョーイと同僚弁護士のあらぬ恋の噂に触れたとき、彼女はむきになって否定しながら詰めよった。するとギデオンは横柄に見下ろしながら、冷徹な言葉を吐いた。「はっきり言っておくが、ぼくは君の恋愛にはまったく興味がない」■華麗なる公爵家3兄弟の物語もいよいよ最終話。セントクレア一族最後の独身貴族である次男ギデオンが、才気煥発なジョーイをどのように手なずけるのか、あるいは手なずけられるのか。ロマンスの話巧者C・モーティマーが綴る、愛憎入り乱れるラブストーリー！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
3
未経験なのにきわどい発言をするヒロインが初めは理解できなかった。知性もあり、自立している女性なのに。でもヒーローが見抜いたように、それは男優位な社会で自分を守る鎧だったのね。ヒーローもわざわざ個性を殺して感情を持つことも持たれることも拒否しているような男性。相手に反応してしまう困惑からきつい言葉の応酬に、言った傍から後悔したり、盛り上がってオフィスでけしからん振る舞いに及んだりと忙しいふたり。うっかり現場に踏み込んでしまった部下がお気の毒。印象的に語られていたヒロインの”天使の歌声”を聴いてみたい。2013/10/05
akiyuki_1717
2
三兄弟の最終話ですが、ちょっと肩透かしで、残念な感じでした。ヒーローが浅すぎて、とても敏腕弁護士になれるような人格ではないと思うのです。ヒロインも肩肘貼りすぎてて、疲れました。何より、私の苦手なパターンのひとつ、ヒロインが純潔であることを先に言わなかったと責めて、突然冷たい態度になるヒーロー。最悪です。まぁこの話を初めに持ってくると、後のふたりを読む気にならなかったかも、だからシリーズ物と銘打たなかったのかな？2015/07/04
MOMO
1
最終章だし、歯に衣着せぬ物言いのジョーイがヒロインだからと、結構期待して読んだんだけど…あれぇ？な感じでしたわ…いやぁ、彼女とギデオン君のやり取りは結構好きなんだけど、たいした事象もないまんま、言い争っているか、妄想モードでモンモンしてるかという状態を延々と続けられるとさすがにさぁ…おまけに、過去に傷ついた母ちゃん共々、幸せになりましたってぇラストにしたかったのはまだ納得するとして、結局あの不倫親父は何をしたかったんだ？あれだけで終わりなの？あんなけ期待を持たしといて？せめてもうひと働きしろよぉ！ 2012/02/20
みろん
1
ヒーロー兄の会社の臨時の顧問弁護士と、留守中の兄に代わって会長代理を頼まれた弁護士とのロマンス。超クールなヒーローがヒロインにかき乱されて、振り回される話は好きなんだけど、ちょっとツボにはこなかったかも…（＾＾；2012/02/05
砂月周
1
オフィスものだと思って読んだら大失敗でした。お互い弁護士という職業だったので、もう少し面白みのある会話を期待していた分、外れた感じが何とも・・・。一作目のヒロインを陥れようとした人物の登場も、結局なんだったの？な感じに。あっさり終わり過ぎたので、もうちょい厚みを持たせた描写が欲しかったなぁと思いました。2012/01/29
