内容説明
挫折を味わった者だけが、人生の勝者になれる――明治45年、日本が初めて参加したストックホルム・オリンピックで味わった屈辱の途中棄権。しかし、逆境をバネに後進の育成に努めた金栗は、箱根駅伝のほか、福岡国際マラソンを創設し、自らも54年8ヵ月余の歳月をかけて、ついにマラソンのゴールラインに辿り着いた。
目次
第1章 一〇〇年の時を超えて
第2章 オリンピックまでの道程
第3章 灼熱のストックホルム
第4章 力尽きるまで
第5章 その後の金栗四三
第6章 箱根駅伝を創った男
第7章 幻の東京オリンピック
第8章 ペトレ家の人々
第9章 人生という名のマラソン
第10章 勝者の行く末
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
30
来年の大河がクドカンのオリンピックもので、前半の主人公が金栗四三とのことなので、評伝あるかなーと探して見つけた本。箱根駅伝の生みの親なのねー。そういや金栗杯ってあるね。でもこの本タイトルとはちょっと違って、日本人初のオリンピック参加のストックホルム大会(1912年)でマラソンに出場した金栗選手が途中棄権した謎を追うルポでした。昔のオリンピックのどかだわ。そして金栗さん走るのがほんとに大好きなとても良い人そうでドラマますます楽しみになりました。2018/01/24
スプリント
7
箱根駅伝が中心ではなく金栗四三さんの生涯を中心に書かれた本です。とはいえ、箱根駅伝ができる経緯など知らなかったことも多く勉強になりました。2015/01/24
mochi
4
ストックホルム五輪で行方不明になったと有名な金栗さん。性格は律儀で優しい人だったというのがよく分かった。特に、意識不明で倒れた時に助けてくれたスウェーデンのペトレ家の皆さん。対戦前で人種差別や植民地といったものが当たり前にあったけれど、彼らの人間性に感動した。ぎすぎすした世の中に感じることもあるけれど、こういう素敵な人たちはいつの時代にもいるのだと思うと嬉しくなった。2019/12/24
まり子
3
箱根駅伝MVP賞にその名前がついた金栗四三さん。彼はいったいどういう人物でどんな生涯を送ったのかがとても読みやすく書かれていました。金栗さんの情熱が今、世界を目指しているランナーたちの姿に繋がっているんだと胸が熱くなる思いでした。そしてストックホルムの方々の優しさに感動しました。2017/12/11
masahiko3
2
パイオニアとしてのオリンピック出場の大変さ、捧げた情熱、箱根駅伝の由来など興味深く読めた。何よりグリコのモデルが金栗四三さんという事実はびっくり。2012/10/16
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