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内容説明
子どもというものは本来、カラダを十分に使って遊ぶもの。とりわけ男の子となれば。しかし、町から空き地が消え、子どもたちの遊ぶ声が消えてから久しい。以前は、ボーイスカウトといえば男の子の憧れの組織であった。そのボーイスカウトがいまや会員数や協賛金の激減などで、存続の崖っぷちに立たされているという。本来、野営を中心に「男が男であるための」訓練を施してきたボーイスカウトガ、女子の入会を許したりして、その存在意義を問われている。日本から男の子を育てる場所がなくなっているのだ。本書では、現代の子どもたちを取り巻く危機と社会の状況を、ボーイスカウトが果たしてきた役割とからめてあぶり出す。
目次
はじめに
第1章 壊れてゆく子どもたち
第2章 子どもが外で遊ばなくなった
第3章 存廃の危機に立つボーイスカウト
第4章 「よき市民」となるために
第5章 日本がなくしたもの
第6章 「4つの柱」は今も有効か
第7章 再び日本が輝くために
結びにかえて
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
31
日本から男の子を育てる場所が消えていく―ボーイスカウトの凋落が日本をダメにした!。喜多由浩先生の著書。男の子らしさだとか女の子らしさだとか上から目線で決めつけてしまうのは時代錯誤であるとは思うけれど、ボーイスカウトが人間形成に良い影響を与える面はあるのかも。でも、それでもやっぱり男の子限定で女の子の入会を許さないような組織は時代錯誤なのかな。2019/09/28
Kentaro
24
ボーイスカウトの4つの柱は、誓いとおきて、班制教育、進歩制度、野外活動である。 戦後日本では、いわゆる東京裁判史感によって、先人がしたことはすべて悪との決めつけがされ、その流れに乗った左翼ジャーナリズムや日教組によって、国旗や国家が酷く踏みにじられた。 ボーイスカウトの誓いはよき市民として当然身に付けておかねばならない価値観であり、明確に国への忠誠、奉仕を掲げている。 著者はこうしたボーイスカウトの教育の重要性を伝え、長く存続されることの重要性を強く主張している。2019/07/12
たこやき
6
散漫。タイトルから野外活動の大切さを強調するのかと思いきや、そこに関係のない民主党批判やら何やらで話が横道に逸れ過ぎ。そもそも、著者の言う「今の若者はダメ」も、どこぞの著名人が「こんな若者を見た」「こんな気がする」で罵倒しているだけの代物。著者は、ボーイスカウトの指導者というが、書かれているのは現場の知見などではなく、パンフレットでも見ればわかるボーイスカウトの歴史と、昔は良かったという妄想懐古主義と、散漫な政治批判のみ。これを読んで、ボーイスカウトは大事だ、と思う人がいるとでも思うのだろうか?2012/02/19
義村貞純
1
自分にとってはあまり実がなかった。2012/02/16
msy3a
1
野外活動の意義などの分析は適切だが、分析の基底が「戦後教育悪玉論」にあるため、現状分析や対策が精神論でしかない。とりわけ、「若者のコミュニケーション力が失われている」との把握は、「コミュニケーション」そのものあり方が、かつてと大きく変わっていることを踏まえておらず、BS活動により、かつてのコミュニケーション社会=古き良き時代が戻ってくるという希望は、かえって適切な対策を誤るものとなる。2012/01/03