内容説明
300万年前に地球に出現した謎の石板は、ヒトザルたちに何をしたか。月面に発見された同種の石板は、人類にとって何を意味するのか。宇宙船のコンピュータHAL9000は、なぜ人類に反乱を起こしたのか。唯一の生存者ボーマンはどこへ行き、何に出会い、何に変貌したのか……作者の新版序文を付した傑作の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
173
HAL9000かわいいの一言です。youtubeで部分的に視聴した映画版のほうが若干情緒豊かでよりかわいい感じだったのですが…。 気が狂うほど君が好きという歌詞はHALの本音だろうな…。2018/04/15
まーくん
159
雄叫びと共に放り上げられた一本の骨、猿人の頭上高くクルクル回って宇宙船に変わる。映画冒頭、300万年の人類の進化を表す。意気込んで観た初公開。確かな感動の一方、理解しきれず満たされなかった気持ちが忘れられない。随分と長い年月を経てしまったが物語の意図するところが幾分理解できたような気が・・。後半は難解。精神世界のような宗教的な感じも。それにしても、このような作品が人類月到達の前に書かれているとは、著者の洞察力には驚き。しばし(現実の)惑星探査機カッシーニの土星近接写真を眺めて作中の宇宙飛行士の気分に浸る。2018/11/12
おたま
112
映画『2001年宇宙の旅』は公開時に、その後もテレビ放映、ビデオ、配信等で何度も観て来た。しかし、何度見ても分からいところが残ってしまう。そこで、初公開直後に、そして今回「決定版」として、クラークの小説を読んでみた。映画とは少しずれるところもあるが、様々なエピソードの意味しているところはよく理解できた。がしかし、逆に映画でキューブリックが、例えば人間を超越してしまう存在を直接伝達しようとしていたことが分かってきて、やはり映画は凄いという思いになる。またクラークもキューブリックにかなり影響されていることも。2023/02/10
ヴェルナーの日記
110
SF作品の場合、時代を設定してしまうと、現実が作品を追い越してしまうことがある。当時は、不可能だった技術が実現可能となったり、もっと進んだ技術が実現していることもある。だが、本作「2001年宇宙の旅」は、既に半世紀過ぎようとしているにもかかわらず、作中の技術に追いついていない。それどころか、汎永久的に追いつかないだろうし、スケールの大きさ、着想の斬新さも伴って、本作品は古さを感じさせない傑作であり、さすがクラークと言わしめる物語といえる。でも、いつか人類は木星や土星に有人探査機を送ることができるだろうか。2014/06/02
えか
102
この小説を読んでから、映画を観ると、基本的には、キューブリックが、この小説の通りに撮影していることに、先ずは驚く。例えば、公開当時、わけわからんと、もっぱらの評判であった“スターゲート”の映像も、一応、小説を読めば、理解できるほどには、映像化している。では、映画で、表現していないのは、どういったシーンなのか、というと、例えば、ヒトザルがモノリスによって、訓練されるシーンは、これを入れたら、モノリスが教育マシーンだということがバレてしまう。キューブリックは、その説明くささを嫌ったのではないだろうか。 2024/04/26




