内容説明
大泉洋主演映画化(映画化名「探偵はBARにいる」)原作! ススキノのいつものバーで呑んでいた〈俺〉は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。疑問を感じながらも依頼を果たしたのだが、その帰り道、何者かによって殺されそうになる。しかも、電話の女と同じ名前の人間が、すでに死んでいるという。〈俺〉を悩ませる女の正体とは? 新感覚ハードボイルド第2弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
220
次から次へと謎が連続し、ページを繰らせる。今回の物語は全てコンドウキョウコという女によって描かれ、そしてピリオドが打たれる。主人公の青臭く身勝手な子供っぽい独白は第1作目と変わらないのに読後感は前より悪くなく、寧ろ良い。本懐を遂げた女の生きる道を見せてくれた、そんな思いでいっぱいだ。実に遣る瀬無く、切ない話なのだが、この女性が見事過ぎて爽快感を覚える。日本最北の繁華街ススキノ。そこで起きるドラマを、北海道を、専らススキノを愛する作者は青臭くもセンチメンタルに描く。またいつか作者の描くススキノを訪れよう。2019/07/31
ehirano1
153
Too much alcohol!でクレイグ・ライスのマローンを彷彿させられ且つ、クレイグ・ライスのマローンシリーズ同様に楽しめました(ちょっと似てるかなとも感じました)。コンドウキョウコの正体はもはやご愛敬レベルwww。2021/08/04
七色一味
95
読破。前作よりも読みやすくなった、というレビューが多いけど、私的には前作も今作も大変面白く読ませていただきました。一応、コンドウキョウコの正体は途中で気がついてしまったけれど、最後まで依頼人に翻弄される<俺>が良い感じです。まぁ、映画の影響でしょうが、これまた私的には「大泉洋」 ではなく「工藤ちゃん」なんですよ。引き続き、このシリーズを追っかけてみようと思ってます。2012/12/01
再び読書
93
面白かったが、期待はずれ。ハードボイルドでも、ユーモアにあふれるでも無く、微妙。酒ももう少し掘り下げて欲しい2012/07/21
セウテス
84
ススキノ探偵シリーズ第2弾。初作が設定説明も有ったのだろうが、本作は断然読み易くなっている。いつも根城としているバーに、キョウコという記憶に無い女性から電話がかかってくる。それは奇妙な依頼であったが、俺は仕事を受ける事にする。やがてキョウコという女性は、1年近く前に亡くなっていると分かる。面倒くさいと言いながらも、依頼人やススキノの住人の為に動く、俺の生活観やスタンスが面白い。ススキノの街もそこで生きている人々も妙に現実的で、事件があり謎が在るのだが、当たり前の人の温度や悲劇喜劇が伝わってくるのが良い。2016/09/19
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