新潮選書<br> 西行と清盛―時代を拓いた二人―

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新潮選書
西行と清盛―時代を拓いた二人―

  • 著者名:五味文彦【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 特価 ¥924(本体¥840)
  • 新潮社(2012/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106036927

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内容説明

1118年生まれの2人の男。片や23歳で出家し、中世を代表する歌僧となって往生し、片や10代から出世街道を走り、武者の世の栄華を極めたすえに滅亡した。文と武、聖と俗――いかにも対照的な彼らは12世紀の日本をいかに生き、新たな時代の文化と政治をどう拓こうとしたのか? 中世史研究の泰斗、渾身の書下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

29
同じ年代の生き方が全然異なる二人なので対比していくのかなと思いましたが、そうでもなかったです。清盛は五味さんの本で読んだことがありましたので、西行が印象に残りました。2023/01/04

chisarunn

6
この二人、同じ年の生まれである。(1118年)同じ時代を生きた。方や新しい勢力であった武家のエリートとして、摂関政治の歴史にのまれることなく武家政治への途を開いた。方や身分は高くなかったが順風満帆の武士の地位、家族も捨てて出家遁世、自分の好きなことだけやって暮らすことにした。清盛が親の地盤を受け継いで政治家になった東大卒とすると、西行はワセダを中退して「オレ、ユーチューバーになるわ」と言って家出したってとこ?そういう社会状況を踏まえてみると西行の和歌は本当に面白い。後鳥羽院が高く評価したのもよくわかる。2022/01/06

酩酊石打刑

4
思っていたよりも本格的な評論文だった。西行の歌論といった性格が強い。十分に理解できたとはいえない。図書館の本なので、手元に長く置けない。そのうちに再読したいものだ。2013/04/24

Mizhology

3
やっと読了! と言っても古文が苦手なのが痛い。西行さんの天才的な歌の良さが解るには頭が足りない。美しいという感じしか判らない…。歌僧という表現や、意外と政局を味方にしていた方だったのは、この本に教えてもらいました。それにしてもアクティブ。義経と同じぐらい行動していたとは。清盛も今回の大河ドラマより人間味を感じた。後白河法皇はますます謎に。けど魅力も増大♪参考文献を含め、フリガナが多くて助かりました!またいつか読みたい本。2012/12/05

koji

3
12世紀の日本を西行と清盛の視点から描いたもので、出版(23年11月)が大河ドラマ「清盛」の放映の直前であったことから、手引書のような読み方もされるかもしれませんが、中世史研究の泰斗五味文彦先生の著作だけあって深みが違います。同年生まれの二人を、10年ごとに年代を区切って、その動きを追いかけていきますが、この構成が本書を成功に導いています。また、西行出家の原因を待賢門院との関わりとする説をバッサリ切り捨てる(巻末の参考文献に辻邦夫「西行花伝」を載せていません)辺りの切れ味も見逃せません。一気読みでした。2012/03/27

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