メディアワークス文庫<br> カエルの子は

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メディアワークス文庫
カエルの子は

  • 著者名:峰月皓
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • KADOKAWA(2013/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048860772
  • NDC分類:913.6

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内容説明

遊園地でカエルの着ぐるみをかぶって仕事をこなし、優雅な独身貧乏生活を満喫中の俺、三十歳。ある日、見知らぬガキんちょがやってきて、俺に向かって思いっきり叫んだ。 「父ちゃん!」 身に覚えは……ない、わけでもない……。ああ、なんてこった。突然の息子の登場で、俺の平穏な生活が一変。そもそも子供は苦手なのに、この先、どうなっちまうのか ――。 真冬の遊園地でじんわりと展開する、奇妙な縁で結ばれた親子の心温まる物語。ぎこちない父親の愛情と、まっすぐな子供の信頼が、関わる人々に笑顔を運んでいく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

57
息子お薦めの作家さん、初読み。可愛らしい表紙です。人生の目的を見失い、惰性で遊園地でカエルの着ぐるみを着る晃の元に、突然「父ちゃん!」と抱きつく男の子!邪険にあしらう晃ですが、その言動のそこかしこに、優しさがにじみ出てしまうのです。明くんも、周りの人々をどんどん変えていきます。最後まで登場しない、明のお母さんはどうしたの?などとツッコミの気持ちもありますが、煩い事は言わずに「この子こそ、晃への思いがけないクリスマスプレゼント」と楽しんで読めればいいのかもしれませんね。ぽかぽかする本でした。2013/09/18

たぬ

27
☆4.5 同じ作者さんを続けて。主人公が人間味あってよかった。強面でオラオラ系だけど元々のコミュ力はかなり高いんだろうね。昔は世界を一人旅していたというし。突然現れた自称息子との関係性の構築も読んでて違和感なし。母の名前を頑なに言わないのは何故?とは思ったけど。水鉄砲噴射ガキとその母親はイラつくし御手洗には空気読めやと言いたくてたまらないけど基本善人がほとんど。読後は爽やかです。2022/12/06

IRIE

21
遊園地でマスコットのカエルの着ぐるみを着て働く晃の元へ、自称晃の息子明が突然やってきた! 読んでいて楽しい文の書き方なだけに、内容が少し薄く感じてしまいました(><)もっと踏み込んで欲しかったなぁ...そしてラストそこなの?!感が(笑) でも楽しく読めたので良かったです(*´艸`)2018/06/15

いずむ

17
タイミングよく、クリスマスから年明けまでのお話。遊園地の着ぐるみのお兄さんと、彼が若かりし頃、旅の道中でこさえた(?)息子の、無邪気で屈託のないハートフルストーリー。技巧とか独創性とかじゃなく、単純にその優しさ、温かさに触れて、「あぁ、良いお話だったな。」と。このお話はそれでいいと思う。難しいこと考えず、楽しみましょう。この本を、このタイミングで読めたコトがボクにとってのサンタさんからのプレゼントでしょう。メリークリスマス、アンド、ハッピーニューイヤー。2011/12/25

すきま風

13
俺のコンビニシリーズで好きだなと思い、読んでみることに。非常に読みやすく自分好みの文体なのですらすら読める。ただ、ちょっとそれぞれのキャラにぶれがあるように感じた。子供嫌いと突っ張っていたはずの主人公が、いつの間にか本当は子供を笑顔にさせたかったんだ、という感じになっていたり。息子のキャラも何だか安定しない印象。何より、あの正社員の女性は過去に何かありそうな伏線を張っている割に回収なし。コンビニで働く話が面白かったから、いっそ遊園地で働く話として読んでみたいかも。悪くないけれど今ひとつ印象に残らなかった。2015/03/18

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