朝日新聞出版<br> 宇宙戦争1941

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朝日新聞出版
宇宙戦争1941

  • ISBN:9784022739766

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内容説明

1941年12月8日、ハワイを目指す帝国海軍機動部隊。彼らが目にしたものは、炎上する真珠湾と、蹂躙される米太平洋艦隊の姿だった――! 突如現れた“異形”の正体とは? その圧倒的な力に、世界はどう立ち向かうのか。戦記界随一のリアリストが生み出す、架空戦記巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

臓物ちゃん

7
1941年、真珠湾攻撃に向かっていた日本艦隊をトライポッドが襲撃!ハワイは先に火星人によって侵略されていたのだ!どうしてまたこのタイミングで来たんだっていう強敵を前に突如として団結しなければならなくなった列強各国の奮闘を描いた異色架空戦記。アメリカの作家ハリイ・タートルダヴが似たような設定の歴史改変SF「Worldwar series」を書いてるし、伊吹秀明『第二次宇宙戦争 マルス1938』なんか英国がトライポッド兵器化してWWⅠに乗り出すってんだから、今後著者独自の味を出せるかどうかに注目。2020/10/15

鐵太郎

5
「宇宙戦争」 とは、かのH・G・ウェルズが1898年に発表した、あの作品。地球を侵略するタコ型の火星人、というステレオタイプを作り上げた、初期SFの名作。この物語は、これを下じきにした、あるいは焼き直した横山ワールドかと思ったら、ちょっと違いました。微妙にね。焼き直したんじゃない、ウェルズ世界に乗っているんです。その上で、仮想戦記しています。あは。1941年12月7日(現地時間)、ハワイ上空に現れた謎の円盤と兵器はなにか。──「我が大英帝国は、既に41年前、あの敵と戦った経験を持ちます」SFしてますよね。2012/07/29

YS-56

4
…どうやらラジオドラマではないようです。この最悪の侵略者どもにどう立ち向かっていくのか。人類の底力を見せて欲しいものです。2011/11/18

Meistersinger

4
「真珠湾まで殺気だって行ったら、先にやられてました」 第二次世界大戦開始の直前に火星人が攻めてきたというお話。地球人にとって戦略拠点を墜としに来た火星人。地球人は連携せざるを得ないけど、総統閣下は現時点では決断を下していない。戦略レベルでの差異は圧倒的だけど、現場の兵器の差異はまだ何とかなるレベル。けど、1900年のロンドン侵攻が情報封鎖されていたてのは、現実味なさすぎ。さあ「1943」ではどうなるか。2011/11/17

がんぞ

3
“日本の対米開戦と火星人の侵略開始が同時なのは意図的か?”などの基本テーマ=作為に関わる設定が不明。ウェルズが描いた1900年侵入の歴史線に沿った世界で“英国が隣国フランスと計らい一切秘密にした”前提は見るからに無理だが、受容しても英仏両国に再度の侵入への危惧がなかったなら《指導者失格》。原作では「空気より重く黒くたちこめ使用後は高熱水蒸気で撤去できる」毒ガスが絶望感をもたらしたが?/前世紀前半の軍事力では、ほとんど体当たり攻撃だけが有効という設定で巻き返しの図式は限られるようだが他に新兵器は有り得るか?2017/10/27

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