内容説明
「女性の稽古事」「センスの世界」だなんて大間違い! 理論派として知られる「未生流笹岡」の新家元が、3歳から先代に叩き込まれた古典の型、生まれ育った京都の風土、そして大学で学んだ建築学を背景に、いけばなの歴史・型・美意識を読み解けば――。カキツバタとアヤメ、ショウブの違いからアルミサッシの左右、座布団の前後の見分け方まで。いけばなを通じて日本文化の粋がわかる知的入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
31
あれまぁ!こういう本が読みたかったのだけれど、こういう本だと思わずに読み始めたから良い方に予想外でした。何事も歴史や由来を知らないと薄っぺらくなってしまいます。何かを極めようと思ったら歴史をさけては通れません。言動全てが薄っぺらい知人が作る生け花風の何かの薄っぺらさ。知性で愛でる日本の美という言葉の意味、よぉく分かります。2021/11/08
mitei
28
いけばなってバランスが命なんだなと思った。2011/12/13
寝落ち6段
15
「私たちにぬくもりを与えてくれる花に感謝し、その花の命の移ろいを最後まで見届けること」がいけばなの本質だという。空間の美というのを聞いたことがあるが、それは副次的なものなのかもしれない。古来から日本人は自然に畏敬を抱き、共存してきた。花にもいろいろな思いを込めたり、意味づけをしてきた。花の美しさだけではなく、生命力や朽ちていく儚さまで感じ入ることで、盛者必衰、万物流転に考えを馳せることができる。花を愛でる余裕がないかもしれないが、そういう時間を持ちたいと思った。2025/01/04
calaf
12
いけばな...理路整然としたしきたりが底辺にあるので、女性よりも男性向きだという著者。昨今の経済事情や少子高齢化の影響を受けて、家元制度がいけばな存続の鍵。団塊世代の退職した男性を、そして(特に東アジアの)外国人をターゲットに展開していきたいと考えているらしい...2012/01/30
メガネ
11
先日開催された池坊のいけばな展に伺った際、もう少しいけばなの楽しみ方を知りたいと思い購入した一冊。著者の未生流家元・笹岡隆甫氏とは一度だけお会いしたことがあり、少しだけ未生流のいけばなを教えていただきました。今でも覚えているのは「花の顔の向き」を気にすること。そして、「型」というものが非常に大切であること。型というと何か自由を奪われているようなのですが、型があるからこそ各流派のいけばなに対する思想やデザインが現代に至るまで受け継がれてきたのであって、いけばなを習う上で型の理解は必須なのでしょう。2016/12/12
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