内容説明
明和病院の美貌の内科医・氷川諒一には、年下の恋人がいる。指定暴力団眞鍋組の金看板・橘高清和だ。眞鍋組を狙った企みも一段落したある日、氷川を姐と慕う桐嶋組組長の桐嶋が、突然連絡が。清和の命をもらいます、と。そんな時、清和に浮気疑惑が！？ 清和に会うため、霧の箱根に向かった氷川を待ち受けていたのは、衝撃の事実だった……！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nono
19
BL 。シリーズ17冊目。又しても嫉妬に駆られる氷川が訪れた先は箱根、そこで見たのは女装する卓⁉彼の実家のいざこざに、未だ決着のつかない名取グループとの軋轢や宿敵藤堂との悶着も絡み、一同大奮闘。氷川には優しくても眞鍋はヤクザ、後ろ暗い面も当然存在し、これからの波乱も予感される。さくさく読了。2017/04/17
那義乱丸
19
この巻は卓のお話ということで本編からはそれているけど、眞鍋組が現在抱える問題や今後再燃するであろう問題がいくつも浮かび上がっているので番外編と侮れない内容。卓の一件の解決には眞鍋組がヤクザの倫理で動く非道な組織である現実という毒が描写されている。そしてそれを問う氷川に対して清和が肯定する。樹生さんのそういった容赦ない表現が好きだ。そして、ヤクザの現実を認めた直後の清和が氷川に見せた変化が気になる。そのシーンの奈良さん挿絵に萌え♪卓のスカートペラリの挿絵も好きｗというか挿絵が盛りだくさんで嬉しい！2011/11/05
ふみ
13
【借り本】真鍋清和（二代目組長・19歳）×氷川諒一（大学病院勤務で姐さん・30歳）舞台は箱根…ぶっ飛びでコメディ色が強く、軽く読んでいたけれど、今回は改めで８９３モノなんだと思い直した…お話はあらすじの展開で、お当番は卓君♪彼のお家事情に、真鍋組が関わる展開でしたが、上手く名取グループ関連が織り込まれていました…今まで突進していく氷川先生のムチャぶりはよく読んだけど、晴和達の裏での血なまぐさいお話はスルー状態？の展開でしたが、今回は結構いろいろ描かれていていて、今後の展開が気になるし、変わるのかな？2012/01/31
みずほ
10
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 箱根が舞台。今回は本筋から少し外れて、舎弟の卓に焦点が当たっている。箱根の裕福な旧家出身の卓がなぜヤクザになったか・・・「ナメられたら最後」というヤクザの掟が、素人の卓の身内にも当てはまったという残酷な真実。樹生さんの毒は容赦ない。舎弟一人のことで組長の清和自ら箱根で真相を探るなんて、やっぱり眞鍋組はアットホーム。氷川の出しゃばり＆ヒステリーがいつも以上で少々ウザかった。氷川は男の着ぐるみをきた女だとつくづく思う。久々に正道の登場が嬉しい。清和は相変わらず影が薄かった2011/11/04
ミル婆
9
そうだった。眞鍋組はヤクザで、個性的なお笑い擬似家族集団ではないのよね。今回は卓の実母の死で必殺仕事人になってましたが。そんなヤクザにケンカを売った財閥系企業や大物政治家やあれもこれもが、今後どうなるのか…。ラストの氷川が感じたいつもの清和でないような思い詰めた空気にワクドキ。でも一番恐ろしいのは、そんなヤクザにべた惚れされてる一般人、核弾頭の氷川ってのがいいんだな。2011/11/07
