東京電力 失敗の本質 「解体と再生」のシナリオ

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東京電力 失敗の本質 「解体と再生」のシナリオ

  • 著者名:橘川武郎【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 東洋経済新報社(2013/05発売)
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  • ISBN:9784492762004

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内容説明

発送配電分離 アンバンドリング は真の解決ではない!東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故は、放射性物質の流出、周辺住民の避難、史上初の計画停電などを引き起こし、いまなお収束の兆しは見えません。長年にわたり日本の電力業界を研究してきた橘川教授は、事故の直接の原因は天災であるとしても、その影響が甚大なものになった背景には、電力業界のさまざまな構造的な問題があると指摘します。本書は、福島原発事故がこれほど大きな負の影響をもたらした原因は何かを探り、このような事故を繰り返さないためには、電力業界とエネルギー政策にどのような改革が必要なのか・発送配電分離は真の解決策ではない! 日本の電力業界・エネルギー政策を研究してきた経営史研究家であり、新しい「エネルギー基本計画」を策定する総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会の委員を務める橘川武郎一橋大学教授が徹底分析。

目次

第1章 「レベル7」の衝撃
第2章 電力が足りない―計画停電は不可避だったのか
第3章 原発なしでやっていけるのか
第4章 電力事業の仕組み
第5章 日本電力業の歴史が教えるもの
第6章 東京電力が消える日
第7章 これからの電力業界
対談 福島第一原発事故が明らかにした日本の電力業の大問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミチ

6
既にこの本が出版されてから11年と少し経過している。世間の情勢や考え方も変わり原子力発電の在り方は違うと思う。電気の有り難みを知ると共に歴史も少し理解出来この問題は難しい。2023/03/26

O. M.

2
本書のあとがきに、本書の価値を示す良い記述があったので引用「一般的にいって、特定の産業や企業が直面する深刻な問題を根本的に解決しようとするときには、どんなに『立派な理念』や『正しい理論』を掲げても、それを、その産業や企業が置かれた歴史的文脈(コンテクスト)のなかにあてはめて適用しなければ、効果をあげることができない。」  電力業界の歴史・特性を深く理解した上での本書の提言は重みがあります。今後の電力改革が、巷に流れるにわか評論家が語るような単純なものでなく、一筋縄ではいかないということが分かります。 2013/04/17

coolflat

2
筆者自身が原発は必要悪であると言うため、推進派(というより現実的脱原発派)の自説補強には有効という印象。もちろん、即廃炉派にも参考になる点はかなりある。そして、淡々と陰謀論ととられがちなものを排除しながら書き綴っている。後、第5章の日本電力業の歴史が教えるものについては、広瀬隆氏の『持丸長者[戦後復興篇]』を合わせて読むのも面白いだろう。2012/05/17

Humbaba

2
責任がない状況になると,手を抜くようになるというのは人間も会社も変わりはない.ガイドラインが与えられた場合には,ただそれに沿っていれば良いという思考停止の状態に陥ってしまう.そして,それが最悪のケースで現れてしまったのがこの度の問題であった.2012/03/01

okadaisuk8

1
日本の電力業界の歴史も振りかえり、長期的な視点で説くので理解がしやすい。原発推進・反対派いずれにもありがちな偏った雰囲気もない。電力全面小売りや発送電分離など、出版時との状況変化も多いが、今読んでも日本の電力業界や原発問題についての理解に十分資する内容。2016/05/16

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