幻冬舎文庫<br> 絵になる子育てなんかない

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幻冬舎文庫
絵になる子育てなんかない

  • ISBN:9784344020832

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内容説明

育児休業中に「子どもは自然。大人の思いどおりになんかならない。子育ては田んぼの手入れのようなもの」という養老先生の子育て論に感激し、「先生と子育ての本を出したいんです」と、養老先生の自宅に押しかけた小島慶子さん。それから8年が経ち、ついに念願の対談が実現。理想の子育て像に縛られて自分を追い詰めてしまうイマドキのお母さんたちに、モノにもお金にも学歴にも会社にも頼らない、親と子のあたらしい幸せを提案します。

目次

第1章 子離れなんて、できなくていい(「子ども」と文明社会・都市社会はそもそも折り合わない;どうして「一回失敗したら終わり」と思いこむのか ほか)
第2章 それでもお受験、させますか(「こんなに頑張っている私を誰も褒めてくれない!」;子どもはよくわかっているし、よく考えている ほか)
第3章 どんな花だって、世界に一つ(「その人の器なりの人生」という考え方を失った社会;生を支えるのは「誰かの役に立っている」という実感 ほか)
第4章 おカネとエネルギーに依存しない幸せ(周囲とぶつかる人、迷惑かける人のほうが信用できる;弱い者が楽に生きられることが日本のいいところ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュースの素

8
8才と5才、まさに子育て中の小島慶子が是非にと念願叶っての対談。養老氏はすでに子育てを終わった年代で むしろその方がビジョンが見えていい。親が良かれと思ってレールを全て敷いたら当然ながら子供はダメになり 息も詰まる。子供は自然児だから手入れさえすればいいのでは?が結論だった。横並び一斉にしようとしない勇気を持つのが一番!2018/03/15

ジョナ

6
小島さんが育児休業中に、養老先生と子育ての本を出したい、と鎌倉へ押しかけてから8年。2011年に完成した対談本。「子を思う親の気持ちは、時代も洋の東西も問わない。ひたすら可愛がるのは親のエゴだと言われるかもしれないが、そんなことを気にすることもない。親が子供に本当の愛情をかけていれば、それでいいではないか」「どうやら生きていることは、中途半端で不完全なこと。でも時々、どうしても確かだと思えるキラキラしたものと出会うことがある。それで十分だということを、子供に教えてやりたい」ということ。勉強になった。2016/05/06

れい

6
母性は原罪って言葉が随所に。子供は勝手に大きくなるけれど、それでも世話してくれる人が必要なわけで。そのあたりの母性まで否定されたくないなぁという気がしました。小島さんの自戒もあり、子供をコントロール下に置かない、という気概からかもしれません。納得できる部分と、それはちょっと違うなぁという部分と。でもお二人とも好きな人ではあるのですが。2014/08/07

はるまさ

6
子供どころか結婚できるかも分からないんだけど、将来の予習?で読んでみたw自分は育ってきた家庭環境にコンプレックスがあって、「家族全員で団らんしながら夕飯を食べる」というテレビドラマみたいな”理想の家庭”がずっと羨ましかったのだけれど”理想の家庭”が正解という訳では決してない。「親に恵まれた人もあろうし、恵まれない人もある。でも人生を一枚の絵だと思えば、キャンバスや絵の具がどうであろうと、自分なりの作品を描くことはできる。」という一文に勇気づけられた。自分が”親”になることがあったらもう一度読み返したい。2014/05/04

てくてく

5
小島さんが持ち掛けて企画だけあって、小島さんが話をリードしている印象が強い。養老さんが半数程度いなしながらというか話をすこしずらしながらも話をつづけている様が面白かった。2017/12/31

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