角川文庫<br> 新訳 十二夜

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角川文庫
新訳 十二夜

  • ISBN:9784042106197

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内容説明

伯爵家の女主人オリヴィアを熱愛するオーシーノ公爵。だが兄を亡くした哀しみに暮れるオリヴィアはけんもほろろ。その頃難破船から救われ、女であることを隠して公爵に仕え始めたヴァイオラは、優しい公爵に恋心を抱く。さらに、そんなことはつゆ知らぬ公爵が恋の使者として遣わしたヴァイオラに、なんとオリヴィアが一目惚れ……!? もつれにもつれた恋の糸。ロマンスと笑いと風刺が絡みあう、シェイクスピア喜劇の頂点。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

172
”名は体を表す”という諺があるが、本作”十二夜”おいては当てはまらない。物語の内容とは全くかけ離れた題名がつけられている。一説に『クリスマスのシーズンの終わりを告げる十二夜で上演するために書かれた』と言われている。また、この戯曲を現代において忠実に公演するは難しい。なぜなら主人公の”ヴァイオラ”(男装の時は”シザーリオ”)と”セバスチャン”は双子であり、しかも男女の二卵性双生児でありながら瓜二つという難題をクリアしなければならない。ともあれ誤解と行き違いが錯綜し物語は混戦模様――2016/09/02

sin

52
少女マンガの原型といっても過言では在りません。見事なまでに構築された恋愛喜劇!そして見事に毒を含んでいる。それにしても悲しいまでに容姿に支配される男と女が昔も今も変わりのない恋の姿を曝け出す様にはある意味清々しささえ感じられます。2014/08/22

おくりゆう

18
「口説いて参りましょう、あなたの妻となる人を。でも、あなたの妻となりたいのは、この私!!!!」というインパクトある帯文ですが、ロマンティックコメディの文句に相応しく、安心の面白さ(悲劇ばかりだからでしょうか)。一番、音楽的という解説もあって観に行きたい作品です。2013/09/18

Shinya

16
久しぶりの再読。 シェイクスピアといえばロミオとジュリエットやハムレットのように、悲劇が有名だと思うけど 自分は読んでいて好きなのは喜劇の方。 気持ちが互いにすれ違う中でもドタバタのすえ、ハッピーエンドになる。 そんな展開が自分の人生にあったらなぁ。2017/07/13

m

7
宝塚の復習に。シェイクスピアは初めて読むが、注釈もあり思った以上に読みやすかった。十二夜の意味も初めて知った。1月6日の公現祭の前夜、1月5日の夜のことなのね。この話を膨らませて「ピガール狂想曲」にした宝塚はすごい。2021/01/13

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