角川文庫<br> 瞳の中の大河

個数:1
紙書籍版価格
¥900
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
瞳の中の大河

  • 著者名:沢村凛
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043944798

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

男は二度、女を撃った。女は一度、男の命を救い、一度、その命を奪おうとした。ふたりは同じ理想を追いながらも敵同士だったから……。悠久なる大河のほとり、野賊との内戦が続く国。理想に燃える若き軍人が伝説の野賊と出会った時、波乱に満ちた運命が幕を開ける。「平和をもたらす」。その正義を貫くためなら誓いを偽り、愛する人も傷つける男は、国を変えられるのか? 日本が生んだ歴史大河ファンタジーの傑作!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

70
たまたま電子書籍のセールで。いやー、面白かった!一人の軍人アマルク・テミズの生涯を綴った大河小説。自分の生涯をかけて国の平和を目指した。何が彼を駆り立てたのか。ただただ信念を貫き、尊敬する叔父に認められたかった少年が、英雄となり最期まで生き抜いた物語でした。彼は父親の愛に気づけていたのかな。父親の逃げ、すごく腑に落ちました。アマルクとカーミラの愛、アマルクと部下達の信頼など、シュナンとの交流など、読んでいて清々しい気分になれました。この世界にもっといたい!と思わせてくれました。2018/06/08

Mumiu

61
内乱の続く世界。理想を決して捨てない主人公アマヨク。そして彼をみんなだいすきという安定の人間讃歌。アマヨクに対するは野賊オーマ(主人公より魅力的かも)。エピローグでオーマと伯父のオルタディシャル公が対峙する場面で明かされる読者への解説。こんな裏が?!公はそばにいてほしかった異母妹と同じようにアマヨクの娘エリネにも去られる。なかなか報われない。最初からの部下セノンはもっとアマヨク気に入らね〜!と足を引っ張るキャラになるかと思ったんだけどね。沢村凛、今回も楽しかったです。2014/08/15

nins

52
重厚な大人向けのファンタジー。圧巻の内容に満足。「男は二度、女を撃った。女は一度、男の命を救い、一度、その命を奪おうとした。」アマヨク・テミズという一人の男の一生。貴族達の富の独占の為に荒廃する国。腐敗する政治。国を打倒しようとする野賊。そんな中、軍人となり自らの信条を貫き進むテミズ。その指導力は次第に部下に浸透し、民にも慕われていく。そして敵として現れる野賊のカーミラ。強くひかれあった男女。それでも戦いは続く。国は変われるのか?どうしようもない厳しい道と理想の果て。エピローグとその余韻も素敵。2012/01/29

ゆきちん

45
ファンタジー大河モノ。複雑な出生の平民出身の軍人、アマヨク・テミズの生涯。信念を持って野族と闘い続け、英雄と呼ばれ、結婚や秘めた恋や、養い子との絆、父親との関係など盛りだくさんの展開が淡々と繰り広げられていって、オールドムービーを見ている気分。最後にたたみかけられる短い文章でその後の想像もさせてくれる。どうでもいいけど表紙のイメージがどの場面がわからない。違うんだなー2018/06/29

アイゼナハ@灯れ松明の火

39
沢村凜作品はお初でしたが…何コレめっちゃ面白い!!門閥貴族が幅を効かせる山がちの小国。6野賊と呼ばれる叛乱軍との内戦に明け暮れるその国で、不撓不屈の精神で祖国のために生涯を捧げたアマヨク・テミズを軸とした大河ドラマのような群像劇。腐敗した国軍に身を置きながらいかにして己が正義を貫くのか。最初は理想家肌のアマヨクが青臭く思えて仕方なかったですが、手の届くところから、倦まず弛まず続けていくことの強さを示してくれる物語でした。複数の視点で世界を浮き彫りに見せてくれるところも凄く好み。他の作品も追いかけなきゃ!!2011/10/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4138297
  • ご注意事項

最近チェックした商品