内容説明
東日本大震災は大きな爪痕を残したが、写真はその悲惨な情景だけではなく、そこから立ち上がる人々の姿も映し出せる。故郷仙台が被災にあった写真評論家と若き写真家がともに訴える、いま必要な写真と写真論。
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目次
アフターマス―震災後の写真(飯沢耕太郎)
(補論)死者の写真について(飯沢耕太郎)
hope/TOHOKU(写真・菱田雄介)
Diary,hope/TOHOKU(菱田雄介)
仙台から東京へ―あとがきにかえて(飯沢耕太郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田
1
大震災は天災であり、その後に人災ももたらしました。失ったものは語れないほど大きく、目を背けたくなるような現実ばかりです。ですが、そこから生まれる新たな表現や考え方もあるのではないでしょうか。自分の中で未だに確固とした意見を言えずにいる大震災に対して様々な書籍を読んでいますが、この本はその考えをまとめるための貴重な資料の一つと言えます。2013/12/14
kiho
1
写真が伝えること、伝えられることは何か…被写体に正面から向き合えば向き合うほど写真家としての迷いが生まれる様が、「震災」という未曽有の経験の中で語られる。“距離感”によって物事の伝わり方は変わる…同じ写真でも、いや写真に限らず受け取る人によって感想は違うだろう。震災で亡くなった人を撮影することの意味を問われると何とも答えようがないのだが、そこに写真家の真摯な思いがあることで、「何か」が生まれる気がする…☆2012/03/25
かわのふゆき
1
震災前後で異なる意味を持つ写真。戸惑いを覚えつつも撮っておいて良かったと思うというが、本当か。そこにもやはり葛藤は生まれるはず。傍観者としての本音がきちんと吐露されてるので、より考えざるを得ない。2012/01/20
メルセ・ひすい
1
15-107 死者の御遺体について…書いてはあるが正面からのコメントはない。被災者の宗教感、遺族の感情、社会、倫理感、全ての評論家、マスプロは避けて当然である。差し控えるべきだ。3.11以後の被災者の生活は死者より遺族のほうが苦しみは膨大だし、これから悲しみを背に生き続けなければならないからだ。写真が映すべきものは震災の悲惨な情景だけではない。そこから立ち上がる人々の姿も映し出せるが…「震災後の写真」とは何か。故郷仙台が被災にあった写真評論家と若き写真家が未熟でも果敢に苦渋し、ともに訴える。 写真と雑感。2011/12/26
かみのけモツレク
0
表紙を見て想像するよりずっと早期にかかれている2016/09/23
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