「中国残留孤児」の社会学 日本と中国を生きる三世代のライフストーリー

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「中国残留孤児」の社会学 日本と中国を生きる三世代のライフストーリー

  • 著者名:張嵐
  • 価格 ¥5,060(本体¥4,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 46pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787233295

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内容説明

第二次世界大戦後、日本に引き揚げられず中国に残留し、肉親と離れて孤児になった日本人子女-中国残留孤児。日本に帰国できた人々もいるが、中国での生活を余儀なくされた人々も多い。時代の証人である彼らが日中の狭間でどう生きてきたのかを一世・二世・中国人養父母へのインタビューからすくい取り、戦争と日中関係を考える。

目次

まえがき――「中国残留孤児」との出会いから

第1章 問題の所在
 1 研究の背景と課題
 2 中国帰国者に関する先行研究
 3 本書の視点と特色
 4 本書の構成

第1部 「中国残留孤児」に関する社会的背景

第2章 中国残留孤児の歴史形成と現状
 1 中国残留孤児の歴史・経緯
 2 中国残留孤児の“帰郷路”
 3 帰国後の中国残留孤児の現状

第2部 日本と中国のマスコミが伝える「中国残留孤児」

第3章 「中国残留孤児」に関する日本国内世論の動向――「朝日新聞」(一九七二―二〇〇八年)を中心に
 1 本章の研究目的
 2 先行研究の検討と本章の意義
 3 研究対象と方法
 4 結果
 5 考察――日本の新聞が描いた「中国残留孤児」像
 6 まとめ

第4章 中国のマスコミと「中国残留孤児」――『半世紀の越境親族捜し――“日本残留孤児の親族捜し”特別番組』についての考察から
 1 本章の問題意識と研究目的
 2 『半世紀の越境親族捜し――“日本残留孤児の親族捜し”特別番組』について
 3 『半世紀の越境親族捜し――“日本残留孤児の親族捜し”特別番組』を通して
 4 中国マスコミが捉える「中国残留孤児」像――日中友好のシンボルとして

第3部 中国残留孤児一世の生活世界

第5章 研究目的総括と分析における視点
 1 インタビュー調査の概要
 2 インタビュー分析における視点

第6章 中国残留孤児一世の帰国動機――語られ方をめぐって
 1 本章の研究背景と研究目的
 2 先行研究と本研究の意義
 3 中国残留孤児の帰国動機についての考察
 4 結論

第7章 中国残留孤児の永住帰国に対する自己評価――「中国残留孤児国家賠償請求訴訟」に関するインタビューを介して
 1 本章の研究目的
 2 国家賠償請求訴訟の状況
 3 訴訟についての日本政府の言い分――新支援策が出されるまで
 4 国に“抵抗”するモデル・ストーリー
 5 訴訟に参与する中国残留孤児――彼らのなかの裁判
 6 考察と結論

第8章 中国残留孤児一世のアイデンティティ
 1 中国残留孤児一世のアイデンティティへの見方
 2 中国残留孤児一世の自己に関する考察
 3 考察

第4部 在日「中国残留孤児」二世の生活世界

第9章 中国残留孤児二世の彷徨するアイデンティティ
 1 本章の問題意識と研究目的
 2 先行研究と本章の意義
 3 インタビュー調査の概要
 4 中国残留孤児二世のアイデンティティ
 5 考察と結論

第10章 在日「中国残留孤児」一世と二世の世代変容――アイデンティティの視点から
 1 ほかの移民研究における世代間アイデンティティの変容
 2 「中国残留孤児」一世のアイデンティティ
 3 「中国残留孤児」二世のアイデンティティ――二者択一のこだわりを捨てる

第5部 在中「中国残留孤児」および中国人養父母の生活世界

第11章 異国である“祖国”で暮らす日々――いまなお中国にいる「中国残留孤児」
 1 本章の研究目的と意義
 2 中国東北三省の「中国残留孤児」――その数と教育レベル
 3 インタビューの概要
 4 在中「中国残留孤児」の生活世界――永住帰国しない決断と無念
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

midnightbluesky

2
“柔軟な自己”とは理解しやすい表現。2012/01/10

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