幻冬舎文庫<br> 探偵ザンティピーの仏心

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幻冬舎文庫
探偵ザンティピーの仏心

  • 著者名:小路幸也【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 幻冬舎(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344417489

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内容説明

NYに住むザンティピーは数ヵ国語を操る名探偵。ボストンにあるスパの社長・エドから依頼が入る。娘のパットが、北海道の定山渓で日本の温泉経営を学ぶ間、ボディガードを頼みたいという。ザンティピーは依頼を受けるが、定山渓に向かう途中、何者かに襲われ気を失ってしまう……。謎と爽快感が疾走する痛快ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

97
【探偵ザンティピー】シリーズ第2弾。今回は仕事の依頼として、女性の警護及びエスコートの為に、北海道札幌の定山渓温泉へと向かうザンティピー。しかし千歳鶴空港からレンタカーで、目的地の温泉宿へ車を走らせる途中で、何者かの襲撃に合い監禁されてしまう。前作タイトルが休暇なだけに、本来はニューヨークでの探偵物語の外伝の様に思っていたが、こうなると北海道の温泉に来日する事自体が本筋なのだろう。何故ニューヨークと考えていたが、入浴へのダジャレなのか 。本作も謎解きの推理としては、気づいたらオッーの気持ち良さである。2020/04/28

佐々陽太朗(K.Tsubota)

92
世の中には法ってものがある。何人たりとも、その法を犯すことは許されない。と、まあ、これは建前だ。法は完全ではない。法が人間が作ったもので、法を作った人間自体が不完全なのであれば、それは当然の帰結といえる。では、法に従って生きることが、人を幸せにしないとすれば、それもまっとうな人間を幸せにしないとすればどうすべきか。その時は法の存在意義に従うしかない。法の存在意義、それはまっとうな人間が平穏無事に、そして幸せに暮らすこと。相変わらず小路氏の小説には悪人が登場しない。私が氏の小説を読みたくなる理由のひとつだ。2013/05/20

いたろう

59
シリーズ2作目。ニューヨークの私立探偵ザンティピーが再び日本へ。今回は依頼者の娘が日本に行くエスコートで、日本語ができるザンティピーにとっては、何の難しさも危険もない筈だったが・・・。前作で、私立探偵を主人公にしたハードボイルドシリーズの番外編と言った趣きに、元の本編は?と疑問を感じたが、そうか、このシリーズは、ニューヨークの私立探偵が日本、それも北海道で事件に巻き込まれるという変わったシチュエーションが売りだったのか。そう考えると、下町言葉の日本語を話すザンティピーのキャラもよし、とても楽しいシリーズ。2019/05/04

Norico

48
ザンティピーさんのシリーズ第2弾。寅さんばりの日本語をつかうには、やはり舞台は日本でないとですね。しかもまたもや北海道の温泉で、事件に巻き込まれるザンテさん。なんで襲われたのか?犯人は?と前回よりミステリ感増してると思いますが、ザンテさんがのんびりしてるせいか、口調のせいか、全体的にほんわかしてます。軽くさらっと読める一冊です2015/05/11

mura_海竜

43
ザンテさん2作目、読了。またもや舞台は北海道。そして、開拓当時の人々の過去に起きた事件。日本の村の閉鎖的社会を温かく描写する。葬られようとしている事実。推理を深くということよりも人のつながりに重点を置く。「頭の中の仮説がものすごい勢いで崩れていって、さらに再構築」。「水に流す」とは良い言葉・文化、「言わないで我慢」は大きな命題。旅物語は当初の計画からあらぬ方向に。温泉入りたい。寅さん「おいら」って言うかなあ。次作「憶測」も読もう。2013/05/02

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