ちくま新書<br> 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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ちくま新書
民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

  • 著者名:内田貴【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2015/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480066343

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内容説明

明治期に制定された「民法」。われわれの経済活動の最も基本的なルールを定めたこの法律が抜本改正されようとしている。なぜ、ルールの変更が求められているのか。具体的に何がどう改正され、生活にどんな影響がもたらされようとしているのか。市場の世界化を見据えた契約法モデル策定の動向を、第一人者が平明に説く。

目次

第1章 一〇〇年ぶりの見直し
第2章 民法とは?契約法とは?
第3章 市場と民法
第4章 日本民法の生い立ち
第5章 国民にわかりやすい民法
第6章 民法の現代化
第7章 市民のための民法をめざして

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

68
読む視点を「日本に住む一生活者」から、「Webサービスを提供する(予定の)事業者」に移せば、優先して読む箇所が分かってきます。 ・約款と「契約自由の原則」の関係(P178) ・市場メカニズムによる悪い約款の淘汰(P181) ・約契約品質維持のための法の介入(P181) ・約組み入れ要件(P181) ・約不当条項規制(P185) ・約約款の変更について(P185) 作ったWebサービスを、利用者と1人ずつ契約書を交わすなんて、不可能なので、約款については、関心を持っておいた方がよいと思います。2013/09/30

mitei

59
今まで先進国で最も条文数が少なく解釈で大部分を運用していた民法を改正するという動きになり、具体的な事例や民法の歴史を詳しく説明した一冊。前半の民法制定に纏わる話が勉強になった。2011/11/12

karatte

28
ブックオフにて。「内田民法」と称される定番著作があるほど民法解釈に関しては定評ある著者がその改正について見地を述べた新書。特に興味を惹いたのは、日本で債権法と呼ぶ領域は外国では一般的に債務法と呼ばれること、日本の民法がモデルにしたフランス民法は条文の数が日本の倍以上もあること(とはいえ日本の民法も千を超えてはいるが)、具体性に欠け抽象度の高い条文が並ぶのは様々な外的要因により急ピッチで作られたためであること等。時代の趨勢に合わせて特別法は次々と作られるのに、一般法たる民法は長らく放置されてきた節がある。→2015/12/06

usanosuke

19
民法の教科書でも有名な内田氏が、民法改正の必要性について説いた本。学生時代に法律を学んだ経験からしても、パンデクテン方式を採用した民法の体系は分かりにくく、今後の改正作業の動向には少なからず興味があった。諸外国の民法典の歴史や制定まで極めて短期間で作られたという我が民法の歴史的な背景とともに、現在抱えている問題点や諸外国での改正の流れを明快に紹介。制定から100余年を経た現行民法が、具体的にどのように改正されて、生活にどのように影響していくのかを分かりやすく読ませてもらった。法律初心者にもおすすめの本だ。2012/06/05

17
思いのほか結構昔の本だった。著者は私でも知ってるような民法の大家。曰く、民法は誰にでも分かるように書かれておらず、注釈ありきになってしまっている。専門家と非専門家とで情報格差が激しい。これを民法の大家が嘆いている。民法が真の意味で民主化されていないということ。また、クオリティの高い法典は、国際的に採用されることもあるし、その国自体の信用にも繋がる。法律のクオリティにも国際競争があることを知った。2021/03/23

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