内容説明
天才子役が見た昭和の芸人たち。長谷川一夫、花菱アチャコ、美空ひばり、古賀政男、水谷八重子、佐々十郎、横山エンタツ、ミヤコ蝶々、西条凡児、フランク永井、古川緑波、三益愛子、榎本健一、三木のり平、八波むと志、古今亭志ん朝、三遊亭圓生、益田喜頓、森繁久彌、三船敏郎、嵯峨美智子……。戦後昭和をたどる交遊録。芸能秘話でたどる戦後昭和史。
目次
1章 映画の世界で
2章 ラジオと児童劇団
3章 電気紙芝居のころ
4章 梅田界隈
5章 有楽町界隈
6章 雲の上団五郎一座にて
7章 フィナーレに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Galilei
5
<中山千夏> じゃりン子チエの声優といえば、お判りでしょう。3才年上の吉永小百合さんと同じ時代(映画・「三丁目の夕日」の頃)に、天才子役として、舞台、TV、ラジオで大活躍。小百合さんより演技も人気も遥かに上回ってました。▽平成・令和と、次々に他界された名優の、懐かしい共演の裏話が聞ける一冊です。カムカムエブリバデイのように、昭和の映画や時代劇、TVドラマに親しんだ方には、なかなか嬉しいと思います。▽近ごろは、幼い頃から映画や演劇で慣れ親しんだ名優を振り返ってくれる、こうした本に目尻を下げています。
midnightbluesky
3
書かれている芸人の豪華なこと。 私は著者が活躍していたころのことは知らない。議員になったりしたころからしか知らない。 とにかくすごい人たちと可愛がられていたんだなぁと感心したと同時に「イヤなガキ」という印象も受けた。 今も昔も子役ってロクなもんじゃないな、と。 土田早苗や宮城まり子との確執を否定しながらも遠まわしに相手に責任をなすりつけるような記述、三木のり平や八波むと志とのわだかまりを打ち消しながら釈然としない理由など、明らかに著者の「クソ生意気」さが原因としか思えないエピソードを読むと、著者がどうい2012/09/18
メルセ・ひすい
3
15-95★5「わたし、共演したことあるよ」…人と交わることは・・・とある文化!を体験することだ!そして、そのときそれを体内に採り入れることである。…そしてあの「エノケン」のように、ある時代の寵児だった人、ある時代の文化を代表するような人との交わりは、やはり特別だっそれはその人がたくさんのひとびとと交流しているからだ。長谷川一夫、花菱アチャコ、美空ひばり、横山エンタツ、ミヤコ蝶々、古川緑波、三益愛子、三木のり平…。8歳で子役としてデビューし、数々の名役者と共演した著者だからこそ書ける戦後昭和の芸人列伝。2011/11/27
イカ男
2
自分のことを名子役と言ってみたり、自分には芸があるなど、鼻につく表現が多々あるのが気に食わないが、これもこの人の人柄なのでしょう。三木のり平という芸名の由来のところがトリビアでした。2012/04/19
なあちゃん
1
中山千夏を私が認識したのは、「ひょっこり、ひょうたん島」の博士の声としてで、名子役だった事は聞いた覚えがある程度。 題名の「蝶々」に引かれて読んだが、楽屋でのひと時が、この人の筆にかかると、何十年も前の事とは思えないほど、生き生き浮かんでくる。 興味深い芸能史だった。2012/05/27
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