内容説明
“死神”と呼ばれる少年・立花美樹(よしき)が双子の弟・真樹(まさき)や御守り役の刑事とともに紀伊山中で遭難した。森を彷徨い、辿りついた先は10人の子供と4人の大人が暮らす謎の施設。だがそこは安寧の地に非ず。次々に周りで人が死ぬ“死神”体質少年の出現は、案の定、不可解な死の連鎖を呼び起こす。デスゲームを操るのは誰? 閉ざされた館での推理と攻防! そして凄絶な結末!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
69
THANATOSその6。お約束の展開の中での推理ゲームって感じで、面白かった。2014/01/30
Rin
59
【図書館】読めば読むほど、双子が分からなくなる。真樹は真樹なのか?美樹は美樹なのか?そして彼らの関係は?と混乱してくるけど、読むのをやめられない。そして今回は過去の生贄さんが。そしてクローズドサークルが舞台。どこか不気味は場所で、やっぱり犯人も関係する人たちも歪みがある。高槻さんもどんどん吹っ切れて、ぶっ飛んでいくのが悲しいのか、逞しいのか。まともに見える人ほど、危うくて不安定なのかも、と少し人間が信じられなくなりそうなシリーズ。今回は佐伯さんがちょっと苦手だったけど、読み始めると止まりません。2017/07/28
藤月はな(灯れ松明の火)
40
各章にマザーグース(しかも日本語訳が書かれていないものは意味が不気味)古賀が真樹のスペアとして育てられたようにてっきり、真樹は綾波で美樹はエヴァ初号機のポジションかと思いきや探偵である真樹自身も人を追い詰めたことを美樹に責められて傷つけ、互いに痛み分けの許しで縛りあっていた。死者を美化できるのはその人に罪悪感や悪感情を抱いていた生者が今までの感情などを否定したいがためにすること。頭だけが肥大した小学生並みの自分は正しいと過信過ぎるウザすぎる倫の八つ当たりや3人目にその事実が投影されているように感じました。2012/05/10
ネムコ
38
今までで一番気持ち悪かった。美樹なのか真樹なのか、高槻なのかユウジなのか。現実なのか妄想なのか、事実なのかクローンとか魂の分割とかのSF設定なのか。確かなことが何もなくて、もやもやする。事実だけでもちゃんと開示して欲しい。死神と探偵、エキセントリックな兄と世話焼きの弟なんて二元化出来ていた頃が懐かしい。2015/07/29
みっちゃん
27
美樹より真樹の方が、実は相当闇が深い…?ミステリーというより、双子の病んだ関係や闇についてのシリーズなのだろうか?よくわからなくなってきた。2015/08/11