内容説明
ヤクザ、外人労働者、詐欺、金融など“裏の世界”を舞台とした領域を得意とするルポライターとして有名な著者が、これまでの取材を通じて知った「詐欺師の世界」を赤裸々に暴く。
「なぜ、そんなに甘い話に人々は乗ってしまうんだろう」「自分なら絶対に騙されない」そう思っている人ほどたやすく詐欺師の手口に乗せられてしまう。
希代の詐欺師たちから学んだ騙しのテクニックを、彼らの殺し文句からひもとく。
「そんなバカな」と思っているあなたも、この本を読み進むうちに、「なるほど、これなら信じてしまう」、そううなずいてしまうはずだ。
目次
序章 詐欺師の法則
第1章 M資金
第2章 ネズミ講
第3章 マルチ商法<初期>
第4章 ペーパー商法
第5章 ノミ屋商法=10倍融資
第6章 買い戻し商法・マルチまがい商法
第7章 振り込め詐欺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
38
詐欺師たちの殺し文句。日名子暁先生の著書。詐欺師たちに騙されないという自信を持っているほど詐欺師たちに騙される。詐欺師たちの殺し文句を知っていれば、詐欺師たちに騙される可能性は下がるのかも。詐欺師たちに騙されないという自信過剰は捨てて、謙虚な気持ちを持てば、詐欺師たちに騙されないで済むと思う。2019/08/12
Humbaba
2
詐欺のやり口はどんどん高度化している.新しい手口が生まれると,それは凄い勢いで広まっていく.自分は詐欺の手口を知っている,そう思っている人ほど,新しい手口には騙される.2012/02/06
くろまによん
1
詐欺師たちの騙しの手口をよりミクロ的に解説し、その作用機序というか、メカニズムを教えてくれる本だと思っていたら違った。いうなれば戦後日本の詐欺史概観、というところか。でも楽しめた。引っかかるわけない、と思えるのもマジックのネタばらしを見ているからこそ。気をつけよう。2013/12/21
パンダサンタ
0
★★★★☆2013/08/02
344
0
戦後以降の大掛かりな詐欺事件史といったところ。「殺し文句」にはあまりスポットが当てられてないので、ちょっと期待と違った。2013/02/08