内容説明
コナン・ドイルから伊坂幸太郎まで古今東西のミステリを読み解く、推理小説愛好者必携の１冊。――ミステリの深い森にこれから分け入ろうとする読者は、すでにチェック済みの作品を扱った回だけ拾い読みすることから始めて、折有るごとに本書を書棚の端から引き出してくれるようになれば嬉しい。――＜まえがきより＞
目次
まえがき
第１回 前口上／ウイリアム・アイリッシュ『幻の女』
第２回 （前回からの続き）ウイリアム・アイリッシュ『幻の女』
第３回 アガサ・クリスティー『ＡＢＣ殺人事件』
第４回 アガサ・クリスティー『アクロイド殺害事件』
第５回 トマス・Ｈ・クック『闇に問いかける男』
第６回 芥川龍之介「藪の中」
第７回 天藤真『陽気な容疑者たち』
第８回 泡坂妻夫「ＤＬ２号機事件」／中井英夫『虚無への供物』
第９回 綾辻行人『十角館の殺人』
第10回 宮部みゆき『火車』
第11回 エドガー・アラン・ポオ「マリー・ロジ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
19
ミステリ読んで単位もらえるのか、いいなぁ。2011/12/31
よし
14
読んだことのある本のところだけを読んだが、とても面白く再読したい気持ちになった。2022/12/06
Ecriture
9
某私大のミステリ講義の要約を50本収録。インド15件を初め、32件が英国植民地及び影響のあった国が犯罪の供給源として機能したホームズシリーズ。バスカヴィルでの英国産の犬（ブラッドハウンド・マスティフ）の役割にボーア戦争後の英国の闇を見る。今昔物語の時代には死者は嘘をつかないと考えられていたことから芥川「藪の中」の真相は死者の言葉にあるのではないかとした上でそう受け取らなかった黒澤明に言及、時代を超えて犯人が変わるケースを考察。南部白人女性が黒人奴隷にレイプされる恐怖という巽の論をなぞったモルグ街考察など。2013/05/07
sosking
4
結構読んでいない本がある事に驚いた。もし、手に入るのなら読んでみたい。ミステリー好きの人で、読む本を検討中の人にはおすすめかな？2021/04/24
ayako
3
こんな授業であれば受けたかった。 むかーしむかし読んだ本は、ああそうだった、と懐かしく思い出しました。再読要な本が何冊も！！ 2019/04/28
