勝負哲学

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勝負哲学

  • ISBN:9784763131683

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内容説明

熾烈な勝負の世界で勝つこと、そして勝ち続けること。
身を斬り、骨を削るような厳しさにさらされながら、勝負の綾や不条理、怖さを知り尽くしてもなお勝負に挑みつづける勝負師たち。彼らが見ている世界、そして戦いに挑む流儀とはどんなものか。

日本のサッカーを世界のベスト16まで導いたサッカー界きっての勝負師・岡田武史氏と、稀代の天才棋士と呼ばれる羽生善治氏。
サッカーと将棋、それぞれの戦いにおける、勝負勘の研ぎ澄ませ方、勝負どころでの集中力の高め方、そしてメンタルの鍛え方――それらをぶつけ合っていただいた熱戦対論。

勝負の世界にのめりこみ、そこで勝ち抜く一流の勝負師たちの話は読み応え十分。でも、そもそも勝負哲学は一流の勝負師たちだけのものではないはず。勝負の世界に身を置く方だけでなく、一般ビジネスマンや主婦、学生など、誰しもにとって訪れる「ここが勝負どころ!」においてヒントとなる珠玉の言葉が満載です。
あの名場面の舞台裏の話も交え、大いに盛り上がった対談。臨場感そのままにお届けします。

目次

1章 勝負勘を研ぎ澄ます(論理を超えるもの、直感を支えるもの 勝負どころを読む力 全体を客観視できる「広い目」をもて)
2章 何が勝者と敗者を分けるのか(リスクテイクをためらうな 打たれ強さを養う 「勝てる人間」を育てる)
3章 理想の勝利を追い求めて(集中力の深度を増す 闘争心を制御せよ 戦いに美学を求める)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tatsuya

28
深い言葉が飛び交う対談だった。羽生さんの方が一歩先の境地にいるように思えた。岡田さんの「ゾーン」の感覚の話は、僕にも似た経験があった。2017/01/12

ミエル

23
巨匠ではなく現役の二人の勝負師の対談、会話がスマートでおもしろかった。おちゃめな岡田監督のファンなので手に取った本作だが、お二人とも言葉の選び方が緻密かつ適切、表現がユニーク。スケールに合わせてトリッキーな対談を進めていく様は、競技を超えた勝負師同志の力比べのようでおもしろい。まさに「頭のいい人の話し方」を対談形式で読むことが出来て、思わずメモを取りながらの読書になった。 哲学と謳ったただの自己満足本が多い中、まさに本物の勝負哲学だった。2015/06/01

21
勝負の分かれ目が他力にある将棋では、闘争心が邪魔になるとは印象的。サッカーでも「怒」や「激」が勝負には悪影響。制御された闘争心。一点集中ではなく、広い集中力。これは肝に銘じておこう。損ねたものを挽回しようとするより、残っているものを身失わないようにする。状況が悪いと動きたくなるが、我慢。苦しい時の我慢が勝利を呼び寄せる。閃きは思考やイメージを突き詰めた先にある。直感力は経験や訓練を潜り抜けたもので、天性のものではない。成功するのは最悪のケースを想定しながらも最後には迷いを断ち切れる、細心だが果断の人物。2021/09/27

こも 零細企業営業

21
約7年前の本だった。棋士の羽生名人と元日本代表監督の岡田氏の対談本。単独の棋士とチームプレーのサッカーのそれぞれの視点から見た勝負へのこだわり方が面白い。羽生名人の話で奇妙な動きをする代表で頻繁に出てくる加藤一二三名人が何気に美味しいw岡田さんも今じゃFC今治のオーナーだったかな?今の状況を考えながら読むとなお面白い。2020/04/03

anco

19
競技は違えど、勝負の世界で長く戦い、結果を残されてきた2人の対談。話の深さが違うように感じました。2017/08/14

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