内容説明
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『栄花物語』『大鏡』を中心に据え、仮名文の歴史叙述が生み出された文学史的環境をあきらかにするとともに、そのシステム、スタイルがどのように編み出されたかを追究する。
目次
第1部 『栄花物語』の歴史叙述(『栄花物語』の対象化の方法-原資料を想定して読むことについて
『栄花物語』の原資料取用態度-『紫式部日記』と巻第八、初花との比較を通して
「今」の表現性
編年的年次構造
明暗対比的な構成 ほか)
第2部 『大鏡』の歴史叙述(系譜と逸話
類型化された伝の論理-系譜と逸話・再編
藤氏物語の位相-光孝・宇多天皇の位置づけ
昔物語の位相
『大鏡』の作者-能信説の再検討 ほか)