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内容説明
十二世紀末、源頼朝は初の本格的武士政権である鎌倉幕府を樹立する。彼を出した河内源氏の名は武士の本流として後世まで崇敬を集めるが、祖・頼信から頼朝に至る一族の歴史は、京の政変、辺境の叛乱、兄弟間の嫡流争いなどで浮沈を繰り返す苛酷なものだった。頼義、義家、義親、為義、義朝と代を重ねた源氏嫡流は、いかにして栄光を手にし、あるいは敗れて雌伏の時を過ごしたのか。七代二百年の、彼らの実像に迫る。
目次
1 河内源氏の成立
2 東国と奥羽の兵乱
3 八幡太郎の光と影
4 河内源氏の没落
5 父子相剋-保元の乱の悲劇
6 河内源氏の壊滅-平治の乱の敗北
むすび-頼朝の挙兵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Book & Travel
47
歴史上初めて本格武家政権を築いた源頼朝に繋がる河内源氏。その祖となる経基から頼朝蜂起までの歴史が辿られる。似た名前が多数登場し、系図と本文を行ったり来たりと読むのに苦戦する所もあるが、東国の諸乱、前九年・後三年の役、保元・平治の乱と続く時代は、漠然としか知らなかったので大いに理解に役立った。その中で、満仲、頼義、義家、義朝と続く一族の歴史は、兄弟や同族での争いの連続。繁栄と没落を繰り返す二百年は、緻密で説得力ある文章もあって興味深く読めた。傍流から新田・足利・武田氏への繋がりが理解できたのも良かった。2017/03/31
翔亀
38
【中世10】著者の「源頼朝」【中世5】の前史だ。頼朝までの九代を、この著者らしい緻密な血縁・姻族・所領ネットワークによる政治分析で描く。従って中央王朝との関係が中心となる。政治史嫌いの私にとっては、無味乾燥に思っていたのだが、系図を辿りながら辛抱しているうちに著者の術中に嵌っていく。河内源氏九代という主題にマッチしているのだろう。■例えば、前九年・後三年は、かつて平泉に行く予習のため(メインは栗駒山登山だったが)集中的に読んだが、全く違う姿を現す。私はそこに言ってみれば平泉独立政権のひとときの栄光を↓2022/03/05
なつきネコ@着物ネコ
29
河内源氏……武家の棟梁。イメージかあったがかわる。源頼信の乱を無血で治めた。源義家の後半から陰り息子の義親の乱と、何の冗談なのかわからないくらい乱れている。義親が増えて義親同士が戦うとかなんだろう。源氏の骨肉の争いや苦悩がより顕著になる。次代の為義の復活が摂関家のおかげで戻っていき、彼が稚拙で傍流が発展して主流が落ちる事態にまで堕ちる。関東に強い武力を持つ武士団を復活させていく義朝がかっこいい。保元の乱の父子の争いの結果が源氏の因果をまとめたの指摘。頼朝の権威は父の働きの成果何だなと納得。2026/05/12
Toska
25
後の頼朝につながる武家源氏「嫡流」の歴史をひもとく。平安期の武士は中央政権で働く軍事貴族の側面を持ち、源氏の各家門も河内や摂津、大和など都の近くに拠点を置いていた。一方、関東との結びつきも全くの虚像ではなく、頼義の代頃から進出が始まっていた。つまり、源氏の勢力圏は畿内と東国の二頭立てだったことになる。源氏=坂東武者の棟梁という古いイメージを脱し、中央政局との連動を丁寧に描いていて読み応えあり。2024/12/06
Tomoichi
23
清和源氏や村上源氏は知っていても河内源氏って聞いた事なかったので購入。この時代があまり人気がないのは、みんな源さんか平さんの上に名前が似てる(笑)家系図を見ながら読み進めないと誰が誰やら。その後に滅亡するのだから盛者必衰。次は公家源氏を勉強しようかな?2022/05/14
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