内容説明
人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。女の名は御堂吹雪──その冷たい怒りと憎しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられるとき、何かが起こる……。昭和30年代を舞台に、人の優しさと生きる哀しみをノスタルジックに描く“昭和事件簿”「わくらば」シリーズ第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーム
127
わくらばシリーズ第2弾。鈴音と同じく人や物の記憶を見ることができる不思議な力を持つ「薔薇姫」こと御堂吹雪が登場。しかもその力を発揮するスピードが鈴音よりも速い。彼女の言によればどうやら鈴音とは浅からぬ縁のようです。彼女が今後も鈴音に絡んで来るのは間違いなく、目を離すことができません。全5話のうち「冬は冬の花」では、鈴音が心臓病を患う赤ちゃんの過去を見ることになります。そして見えてきた人が生まれ来る場所の記憶、人間の魂がかつていた世界。美しい場所としか表現していませんが、一体どのようなところなのでしょうね!2012/10/05
射手座の天使あきちゃん
118
シリーズ第二弾 今回は姉さまと同様の不思議な力を持った人達が沢山登場します、が・・・ 特別な力を持ちつつも清らかな心を保つことは難しいことなんですね!? それにしても御堂吹雪と姉さまの関係が気にかかります、続編待望!! あっ、あと諺や故事の薀蓄難しすぎじゃない? <(^_^;2011/12/31
KAZOO
106
朱川さんのシリーズ2作目です。姉の人知れない脳力を活用して事件のカギを解いていくのですが、警察官2人が知って助力を乞います。また同じような能力を持つ悪意ある女性が出てきます。昭和の懐かしい背景をもとに事件を解決していきます。赤木圭一郎や抱っこちゃん、ウインナソーセージなど私にとっては懐かしいものばかりです。これで終わりなのですかね。残念です。朱川さんの本は2冊で終わるケースが多いようです。薄紅雪華紋様シリーズもそうです。2022/08/01
紫 綺
104
単行本にて読了。謎が謎を呼ぶ展開がじれったい。早く次を・・・。余談だが、単行本の装丁の方が絶対良い!!2014/01/18
takaC
95
姉さまとか吹雪さん周りの星間物質ダークマターの変動を測定するときっとかなり大きな値が観測されるんだろうな。10,000MDM(サイコメトリー)ぐらいかな。2014/11/06