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内容説明
息子や娘に何か話しかけたとき、「別に……」という答えが返ってきたことはないだろうか。たまになら、気にすることはない。子どもの立場からすれば、「説明するのがめんどくさい」だけで、親を避けたりしているわけではないからだ。とかく、思春期などは、難しい年頃といわれるが、それにしても、親の問いかけに対して、子どもが「別に……」ばかり言っているようになったら、ちょっと問題である。子どもが親を避けている信号だ。コミュニケーションの取れなくなった親子関係は、子どもにとっても親にとってもきついものとなってしまう。本書では、親や教師など身の回りの大人を信用できなくなった子どもたちが、どんなことを考えているのか、「生の声」を伝えるメールを満載して、大人が向き合うべき現実に迫っている。体を張って子どもたちと向き合ってきた著者だからこそ聞き出せた、「子どもたちのホンネ」がぎっしり詰まった一冊である。
目次
序章 どうしたら子どもたちは心を開くのか<br/>第1章 子どもの定義を考える<br/>第2章 大人の知らない子どもの世界<br/>第3章 大人の知らない子どもの性事情<br/>第4章 大人に言いたいこと<br/>第5章 世間で言うところの“普通の良い子”のつぶやき<br/>第6章 「別に」族のなれの果て<br/>第7章 「別に」族をつくらないために