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内容説明
息子や娘に何か話しかけたとき、「別に……」という答えが返ってきたことはないだろうか。たまになら、気にすることはない。子どもの立場からすれば、「説明するのがめんどくさい」だけで、親を避けたりしているわけではないからだ。とかく、思春期などは、難しい年頃といわれるが、それにしても、親の問いかけに対して、子どもが「別に……」ばかり言っているようになったら、ちょっと問題である。子どもが親を避けている信号だ。コミュニケーションの取れなくなった親子関係は、子どもにとっても親にとってもきついものとなってしまう。本書では、親や教師など身の回りの大人を信用できなくなった子どもたちが、どんなことを考えているのか、「生の声」を伝えるメールを満載して、大人が向き合うべき現実に迫っている。体を張って子どもたちと向き合ってきた著者だからこそ聞き出せた、「子どもたちのホンネ」がぎっしり詰まった一冊である。
目次
序章 どうしたら子どもたちは心を開くのか<br/>第1章 子どもの定義を考える<br/>第2章 大人の知らない子どもの世界<br/>第3章 大人の知らない子どもの性事情<br/>第4章 大人に言いたいこと<br/>第5章 世間で言うところの“普通の良い子”のつぶやき<br/>第6章 「別に」族のなれの果て<br/>第7章 「別に」族をつくらないために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
8
子どもには子どもの世界があり、価値感を持っている。それを無視していつまでもずっと幼かった頃のままのイメージで話しかけたとしても、それは効果が無い。それどころか、話しても仕方ない相手という認識を与え、マイナスの結果に陥るということになってしまう。相手を一人の人間として尊重することが心を開かせるためには必要となる。2013/11/27
阿呆った(旧・ことうら)
3
子どもの立場になって、大人に物を申しているのだろうけれど、正直言って少し胸糞悪い。あまり本の悪口は言いたくないけれど、著者は自分に酔っている感じがする。◆『~すべき論』が感情的になっている。子どもが全面的に善であり、大人が全面的に悪であるという極めて単純な二項対立になっているあたりが気に入らない。◆著者経歴を見てみると、片耳の聞こえないシンガーソングライター。専門家やカウンセラーではないのね。こんな私の行いが素敵♥みないな話のしめ方をしている。◆制度改善提案など、せめてもう少し具体的な話をしてほしい。2016/09/01
やまてる
0
せつららな子どもたちの言葉、「親がウザイ」。だから、「別に」と答えるのだ。子どもから大人へと成長する10代。揺れ動く心境変化の世代。大人たちのウソが、嫌と言うほど目に付くのだ。自分たちのことを聞いてくれないくせに、「勉強しろ」ばかり言う親がうとましいのだ。子どもだって、人権を持っている。感情も持っている。ロボットではない。しかし、育ててやった感がある親は気づかない。純粋すぎる子どもたちが、そこで挫折していくのだ。虐待だけが暴力ではない。暴言だって、暴力だ。子どもたちが望むことはただ一つ、話を聞いて欲しい。2013/08/19
日奈月 侑子
0
こういう時期は自分にも覚えがあった。そして、ひょっとしたらそのまま育ってしまっているからこそ今の自分なのかも知れない、とも。特に、大人に言いたいことの章は、拙い文章の中にしんどさとかが篭ってるような気がして…若干他人事とは思えない自分が居た。 こういう呟きを、見つけて馬鹿にしないでそっと手を差し伸べてくれるような大人が必要だと思う。できれば自分がなれればそれに越した事はないんだけど…。 それにしても、この筆者さんの行動力凄いなあ…。2012/11/30
イズアル
0
タイトルと、その訳は同意出来るけれど、それ以上のものは感じませんでした。2012/03/01