内容説明
学校の帰り道、「ロボットかします」という店を見つけた健太は、自分のこづかいで弟ロボットを手に入れた。願いがかなって楽しい日々が続いたが、兄として我慢しなければならないことも出てきて、けんかすることも。第19回小川未明文学賞大賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
163
児童文学となめていた、結末がよめると思っていた。間違いだった。読後、鳥肌ものの感動を味わった。泣けた。第19回小川未明文学賞大賞受賞。2017/04/02
chimako
106
読友 紫綺さんの感想から。れっきとした児童書だが胸をつかまれるような一冊だった。ちょっとしたわがままが人を傷つけること、一度壊れた関係は修復できないこと。大人はみんな知っている。相手の立場に立ってその気持ちを想像することも難くない。だが、何故だろう。余計な一言を口にしてしまう。そして、後悔する。ツトムの手紙は素直で真実を語る。「おとうとロボット」だから赤ちゃんができたらもうおとうとではいられなくなる……そう言って健太をなぐさめる。素敵な本を読みました。ありがとうございました。2017/04/08
はつばあば
65
読み友さん絶賛?されたこの本。読みたいにポチとしたらkindleであった。弟の欲しい健太が弟ロボットを小遣いで買った。が、弟とは大変。なにしろ今までのように自分の思い通りにいかない。おやつも半分こならお母さんの膝まで弟のもの。思いのほか弟とは厄介なものだった。とうとう弟ロボットを返してしまった。孫も5才と3才の姉弟、いつまでも仲良くして欲しいけれどこれからいろいろあるかもなぁ・・。これはお姉ちゃん孫に読み聞かせしたらどんな反応が返ってくるだろう。私も返品可能なら45歳位の息子が欲しい。我が家の長男として。2017/04/02
ねむねむあくび♪
60
個人的に、泣きたくなったから再読しました。家族が増えることは、ロボットでもペットでも嬉しいですよね。その逆は、とても悲しいです(´;ω;`)弟が欲しくなった健は、お小遣いを全部差し出して、弟ロボットをレンタルしました。ツトムと名付けられた弟と最初は仲良しだったのですが…。児童書ですが、シンプルできちんとした文体とストーリー運びは、星新一さんを思い出します。とても深い余韻がありました(*´ω`*)やっぱり、良い作品です♪2014/05/26
hirune
58
児童書だけれど 引き込まれて一気に読みました。一人っ子で可愛い弟がほしい!でもママとパパの愛情は独り占めしたい…弟ロボットをレンタルした健太は、楽しさ 嬉しさだけでなく、寂しさやイライラする嫉妬の気持ちも味わえて、本当の兄弟が来た時に良いお兄ちゃんになれる準備ができたと思うな😄2019/03/29