内容説明
大富豪の若い妻が、興奮剤による心臓麻痺で死亡した。自殺なのか殺人なのか。難事件を専門に扱う特捜班に所属する高島(たかしま)警視と久保(くぼ)主任の意見は対立する。行き詰まった2人がたまたま訪れた競馬場で出会ったのは、哲学好きで短歌趣味の馬券師。哲学的視点を三十一文字(みそひともじ)にこめて馬券師が披露する驚愕の推理とは!?(「世界は水からできている」)。鯨ミステリーの真骨頂!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
107
2011/9/14 Amazonより届く。 2017/10/18〜10/20 謎の哲学と競馬が好きな男が探偵を務める連作短編集。タレス、ソクラテス、デカルト、パスカル、カント、ショーペンハウアー、ニーチェ、ハイデッガーにちなんだタイトルが付けられている。が、いつもの鯨作品同様、気軽に読める。吉村達也さんが亡くなった後、お気楽に読めるミステリは鯨さんの独壇場だな。2017/10/20
とも
34
★★★相変わらず、バカバカしい。哲学探偵とは題名からして、ネタ切れテレビでよくある2時間番組なみ。鯨のこういった小説でよくあるのはテーマの掛け合わせ。今回は題名の哲学をメインテーマに、短歌と競馬を掛け合わせた短編小説。まぁなんとも幅の広い興味だろうかと感心。内容としては大したことはないが、時間つぶしには持って来いの一冊。2015/12/26
雅
22
哲学と競馬と短歌。これを結び付けてミステリーにするからスゴい。情報量の多さも相変わらず見事2018/10/19
coco夏ko10角
19
哲学と短歌と競馬、様々な事件。なみだ特捜班の高島さんと久保さんが。時系列はこっちが先なのかな。2018/01/04
min2
19
競馬場で出会う哲学短歌を詠む馬券師。特捜班の二人の掛け合いに、この馬券師が絡んで軽妙なやりとりが楽しめました。高校時代の社会科の授業を思い返したりして、哲学のさわりも振り返ることができました。でも、再読はないかな? 2016/06/04
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