角川ホラー文庫<br> 晩年計画がはじまりました

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角川ホラー文庫
晩年計画がはじまりました

  • 著者名:牧野修【区分表記なし】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043522156

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内容説明

ケースワーカーとして働く茜に、突然“晩年計画が始まりました”という奇妙なメールが届く。さらに、茜はクライアントの首吊り現場に遭遇。窓ガラスには黒々と“晩年計画はじめてください”の文字が……。一方、悪質なストーカー行為に悩む友人・千晶にも同様のメールが送られていた──。これは、命と引き換えに怨みをもった相手に復讐してくれるという“晩年計画協会”の仕業なのか!? 底知れぬ悪意のゲームに搦からめ捕られた茜たちの運命は?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

77
こ、怖い、ホラーだから当然なのだが…“晩年計画”という言葉や生活保護がテーマに惹かれ読み進める。ケアワーカーとしての茜の奮闘ぶりには、現職ケアマネジャーとして実感重なり思わず頷くこと度々。ただ、そのあるある的な実際を生々しく描いていくのが曲者!全く結びつきそうにない事柄が繋がり、思えばあちらこちらで撒いてある伏線。狂気に満ちているけど、あながち人の晩年の意識や悪意とかは否定できない。2015/11/17

koguma

40
これは怖い!福祉事務所で、生活保護受給者をケアするケースワーカーとして働く黒沢茜の 鬱々とした日々から始まって 事態は思わぬ方向に進んでいくんだけれども、これもまた 人間の底知れない悪意に満ちた行動と結果が待ち受けていて、全く救いのない展開だった。2015/11/02

J7(読メ低浮上中)

30
恐ろしいホラーだった。孤独な老人、社会保障も受けられない生活困窮者、比喩ではなく自分の未来に終末を実感し、希望を諦めることを悟ってしまった人間たちが簡単に一線を踏み越えとめどない悪意を噴出させるのが本当に怖い。肉体的、年齢的、経済的にどんなに頑張っても絶望を実感してしまう本書のような人たちは、自分の生活にもほんの壁一枚向こうの現実に存在しているのは間違いないことで、そこにこのホラーのフィクションだからと逃げられないリアリスティックな本質がある。自分の将来もまだ人の善意を信じられるようにと願うばかりである。2021/04/14

ココ(coco)

30
☆ ☆ ☆牧野修さん2作目です。今回はなんか救われない結末でしたね。読み始めこそケースワーカーという職業の話に興味深く読んでいましたが、途中からなんか救いのない話になってしまい残念です。牧野修さんの本は、もう1冊積読本がありますが当分読まないでしょう。2020/01/05

じゅんぢ

26
あとがきでホラーで和もうと書いてあるけど、少なくとも、この作品では和めなかった。トロロ・・・(´;ω;`)2020/02/06

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