内容説明
また、いやな夢を見た。無理もない。シェラザッドは戦いの場と化したバルカン半島にいて、負傷者の治療をおこなうトラックの中で眠る日々が続いていた。でもこの体があちこち痛むのは、襲撃してきた男に殴られたせい?その瞬間、シェラザッドははっと目を覚ました。地面に横たわり、覆面をした男に覆いかぶさられている。これは夢ではない!彼女はひどく動揺し、男を見て……様子がおかしいことに気づいた。彼は出血している。このままでは命がもたないかもしれない。だが、トラックを襲ってきた張本人を手当てするべきだろうか?そのとき、彼がふいにつぶやいた。「シェラザッド、僕は君の仲間だ」■砂漠や過酷な地で燃えあがる、美しくも激しい愛を描いて人気のオリヴィア・ゲイツ。本作は、昨年7月に刊行されて好評だった『朝の光に咲く花』(I-2105)の関連作ともなっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
オリヴィアさん今のところハズレなしです。出だしから引き込まれました。ヒーローは初めからスーパーマンのような存在感で、ヒロインに対しても、その場限りの遊び相手ではないと自制を効かせる男前ながら、これまではセックスフレンドもいたことを素直に認めるあたり、完璧すぎないところも憎い演出でした。王道といえば王道ですが、私がハーレクインに求めるロマンスの理想形の一つですね。ただ、もう一つ終盤に盛り上がりが欲しかったなぁ。そしたら満点でした。2015/02/21
Mari
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★★☆2012/02/26