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内容説明
猛然と勇気が湧いてくるベートーヴェンの交響曲第五番、過ぎ去った日々への愛惜をかきたてるブラームスの交響曲第四番――クラシックは、人生の春夏秋冬に寄り添い、心の襞に入り込む。聴くだけでも楽しいが、いくつかのツボを押さえれば無限に深く味わえるクラシックの世界。「西洋音楽三〇〇年の歴史」「楽器とホールの響きの秘密」「名指揮者・演奏家の素顔」など、作曲家・指揮者として活躍し、国際的な音響の脳科学研究プロジェクトも率いる著者がやさしく解説する。クラシック入門の新スタンダード、ここに誕生。どんどん聴きたくなるリスニングガイドつき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もよ
13
入門をうたっているが、かなり詰め込んだ内容であり、一つ一つの曲に関してもあまり丁寧に説明していないので、入門には向かないのではないかと思います。 どちらかというと、ある程度クラシックを聴いていて、いろいろな曲を聴いてみたいけれどもどこから手を広げたらいいのかと考えている人向けかも。2016/11/09
おっくー
10
衝動買いした本。今度、友人とクラシックを聞きに行くので勉強。奥が深い。今度、CDを買う参考にしようと思う。2015/06/29
牧神の午後
8
自分のようなヒネたクラオタには物足りなく、初心者にはおそらく敷居が高いのではないか?と言うのが率直な感想。舞台・楽器の音響など興味深い話も多いのだけど、ガッコの音楽室に飾れた肖像画のエライ人の作った音楽、という偏見がある限り音楽も「ツマラン」と思われるかも、ですよ?それこそ「クラシカロイド」みたくキテレツなアレンジ〔褒め言葉)+元ネタ作曲家描写くらいにぶっ飛ばさないと。2020/04/04
鬼山とんぼ
7
入門書のつもりで書き出したのだろうが中級クラスのファンでないと付いていけない内容。本人がプロの音楽家なので、むしろ蘊蓄満載になるのが当然だろう。2-3割は本人の自伝や回想だが、それはそれで他の分野の評論も書いている著者を知るよすがとなり、参考になった。音楽は必需品ではあるが嗜好品としての性格も強く、私自身も冒頭に出た皆川達夫の放送を毎朝聞いていた口だが、仰々しくて解説なしでは理解できぬ交響曲などの大作には耐えきれず、95%聞くのはバロック音楽になってしまった。交響曲などに比べコンサートが少ないのが残念だ。2023/04/05
ロッキーのパパ
7
母語を学ぶように余計なことを考えずに、まずクラシックを聞いてみる。ぼく自身iPodでクラシックを流し聞きしているので、この著者の主張は共感できるものがある。巻末のリストは、何から聴けばいいのか分からないという初心者としては助かる。しかし、クラシックに関しては作曲家や曲、それに演奏などさまざまな知識があった方がより楽しめるのは確かなので、そのための案内も欲しかった。それにしても、好きな曲を探すのにYouTubeの音源を使うというのは盲点だった(^_^;2011/08/27