ハーレクイン 情熱を知った夜

著者名：キム・ローレンス【著者名】/田村たつ子【翻訳者名】

ハーレクイン（2021/02発売）

• ISBN：9784596126412

内容説明

アンドレアスの秘書ベスは、三年間ひそかにボスに思いを寄せてきた。だが、そんなベスの気も知らず、彼は美貌のモデルと婚約してしまう。もうここにはいられない。ボスの姿を見るのはつらすぎるから。ひとり涙に暮れているところをアンドレアスの兄テオに見つかるが、そのときテオの目が光ったことにベスは気づかなかった。■ベスが弟に思いを寄せていると知り、テオの頭に妙案がひらめいた。弟の婚約者は強欲で底意地が悪く、単なる財産目当ての女だ。なんとしても、二人の結婚を阻止しなければ。そのためには、この地味な秘書を変身させて僕の恋人に仕立て上げ、弟の嫉妬心をあおってベスに目を向けさせてみればどうだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

再読。改めて読むと展開があまりにも早く、くらくらする。ヒーローは自分という人間ではなく、彼を象徴する地位や権力に引かれて近づく自己中心な女性にうんざりしつつ、優しく思いやり深い女性を敬遠している。でもヒロインはまさしくそういう女性。弟を悲惨な婚約から救い出すために彼女を美しく変身させたのに、自分が夢中になってしまって引き返せないヒーロー！慎み深いヒロインが祖母を亡くした夜に大胆な行動をとるあたりもドラマチック。キム・ローレンスのヒーローは皮肉屋さんだけど誠実で思いやり深い。息子の恋に手を貸す母親も素敵。

2014/10/30

[糸車]

あらすじで「ダイアモンド・ガール」を思い出した。策士策に溺れる、というのも同じなんだけれど、兄と弟の性格や能力差、責任感、あくどいフィアンセなどいろいろ違って楽しかった。

2013/06/06

[hirara]

髪を切って、エステして、いつもの服を変える。さあ、弟を誘惑してくれ、だったはずなのにお兄ちゃんが誘惑されちゃっておまけに弟に嫉妬したって？終盤の兄弟の争い？をもう少しと、お兄ちゃんの悶々と悩むところを読みたかった。

2014/08/30

[くろうさぎ]

ヒロインがアリアナにビシっと言っちゃう様なところがほしかったなぁ・・・。

2012/10/17

[りりか]

ヒロインが報われない想いをボスに抱いていて、見返すために美しく変身…というパターンは良くあるけれど、この場合、ヒーローはボスの兄でした。ヒロインが慎ましやかで善良な女性なので、嫌な気持ちになることなく読み通せました。

2012/02/29