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内容説明
日本は古来より「災害列島」と呼ばれるほどに、幾多の震災に見舞われてきた。
しかし日本人は自然を恨むことなく共生の道を探り続け、そのたびに大きな復興を遂げている。
二〇一一年の東日本大震災でも、冷静に対応する日本人の姿は世界中のメディアが驚きをもって賞賛した。
本書は、日本人が過去の巨大な災異をいかに乗り越えてきたかを、古代史を中心とした信仰の歴史から探る。
「白鳳大地震の恐怖」「九世紀に東北を襲った大津波」「神とは大自然のこと」など、震災に負けない日本人のルーツが明らかに。
古来より日本人は度重なる災害にも負けず、力強く生き抜いてきた。大自然と共に生きてきた、日本人の考え方を歴史より紐解く一冊。
【著者紹介】
歴史作家
目次
第1章 日本列島はどのような災難に見舞われてきたのか(なぜ日本人は戦わないのか;九世紀に東北を襲った大津波 ほか)
第2章 災害にへこたれない日本人(政府がポンコツでも東北は立ち上がる;災害列島の中で培われてきた独特の習俗 ほか)
第3章 なぜ日本人はよく笑うのか(あいまいな日本の私たち;「明るい」ことが長所 ほか)
第4章 目の前にできた転換への道(大きな岐路にたたされている日本人;なぜ人は戦うのか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
3
古代史専門家が、日本人と自然災害の関係について書いた本。有史以来 日本は幾多の災害にみまわれてきたが、その度に日本人はへこたれずに生きてきた。日本人には古代からの多神教崇拝で大自然を神とみなす思想が現代まで引き継がれているのがへこたれない理由としている。大自然には勝てないという諦念、神(大自然)は時として人を苦しめるもののいずれは豊穣をもたらすという信仰、生命は滅びるものの魂は新たな肉体に宿るという循環の思想。我々日本人として東日本大地震をどう受け止めるべきなのか?なんとなく少しわかったような気がする。2012/07/08
みぃくん
2
可もなく不可もなく。新書はこの手の本が多い。2013/10/07
壱萬参仟縁
2
「日本人は、指導者がいなくとも、それぞれの持ち場を支え助け合い、ひとつの大きな形にしてしまう力を備えている」(63ページ)。それは、日本史を振り返って、大きな災害を克服してきた過程を辿る本著のスタイルからもよく伺い知ることができる。神仏習合は、アニミズムが関係している。藤原氏の時代に遡りながら、その原因を探っている。一見したところ、あれもこれもいいのだから、優柔不断に思えるが、柔らかい多神教的発想(105ページ)なのだ。明治時代に分離令が出たが、いまだに、神仏習合は続いている。日本人の不可思議なところ。2012/07/15
ねこママ
2
ひとことで言えば、毒にも薬にもなりきれていない本。肝心な今年の「震災」に絡んだ話が殆どなかったのは残念な感じがする。実際の所、タイトルに興味を持っただけなのだが、図書館から借りてまで読む本だったのかどうかが分からなくなった。が、「歴史と宗教観」という切り口から見たらどうなのか?は、何となく雰囲気だけ感じられたかな、と思った。2011/10/29
みぃ
1
納得できるところも多いけど、ちよっと著者の強引な主張部分が多かったかな^_^;2014/11/07
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