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内容説明
仏教、ユダヤ教、キリスト教からイスラム教まで。ビン・ラディン殺害や中東革命など、海外ニュースの背後には宗教が潜んでいる。そこで池上さんが、7人の賢者に、素朴すぎる質問をしてくれました。「南無阿弥陀仏」の意味は? 「最後の審判」は来ますか? 「コーラン」って何? 「葬式はいらない」の? 「いい死に方」って何ですか? 池上さんのやさしい解説で、究極の「人生のレッスン」が学べます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
175
初めて池上さんの本を読みました。本の題名のように、宗教がわかれば今の世界の動きがすこしは見えるかと思い読みました。読んで、今の世界の宗教についての基礎的な知識が得られました。そして当然のように、私は子供が生まれると、お宮参りに七五三、結婚式は神式で、葬式はお寺という典型的な「無宗教」の日本人ですが、宗教のことをまったくといってよいほど、わかっていないと気づきました。これからは、教養としても宗教を知る必要があると感じました。そうすれば、世界で起こっていることが、正しく理解できるようになるのかもしれません。2012/02/05
みゃーこ
143
「宗教はよく死ぬための予習だ」と結論づけられた本書は世界の多数の宗教を概観し、6百数十万の死の予備軍である団塊世代を抱える日本のこれからの宗教観、生死観とは何かを改めて問い直す試みである。「死に方は生き方である」という養老さんへのインタビューで結ばれているように、死を意味のある者ととらえるのか、自然現象としてとらえるのかで生き方にも影響しそうだ。宗教が思っていた以上に個人の人生を、世界の在り方を動機づける役割を担っている。2013/01/18
再び読書
115
昔から宗教と戦争は切り離せないと感じていたので、興味を持って読みました。読了後の感想はまだまだ宗教は理解出来ないという印象でした。しかし、説明はわかりやすくて、一部の不明点は取り除けました。キリスト教の東方正教会が理解出来ないのと、ほとんどインドのみと言っても良いヒンドゥー教についての説明が少なかったので残念です。でも、そこまで書くとこの頁では書ききれないので、仕方ないのかも知れません。ただ、日本人の宗教感、八百万の神を信じてきた歴史は納得出来る。また日本ほど宗教が自然根付いている国も珍しいとの事も発見。2013/11/03
大地
93
日本人は無宗教ではなく、普段意識しないほどに仏教が根付いているという話には"なるほど"と思った。宗教について、さっぐりと学ぶには最適の一冊。非常に読みやすい。2014/05/07
ntahima
90
どうやら本の選択を誤ったようだ。内容自体は非常に読みやすく、宗教現象の表面的理解には役立ったが。私が知りたかったことは、本来、相対主義とは馴染まない宗教が他の宗教・宗派(無神論含む)をどのように認識しているのか、道徳の源泉としての宗教、宗教者の科学認識、創始者の教えからの乖離に関する現行教団のスタンス等である。私の立場は無宗教である。これは科学万能主義者と言う意味ではなく、既存の特定宗教の信者になる必要性を一度も感じたことがないと言う意味である。最終章の養老孟司氏の発言は一見、融通無碍であるが意味不明瞭。2012/01/04