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内容説明
ピアノ+ベース+ドラムスからなるピアノトリオは、まさに「最小編成のオーケストラ」。ジャズの編成の中でも、とりわけ日本で人気が高く、CDもよく売れている。本書は、そんなピアノトリオの魅力と聴く醍醐味を、ビル・エヴァンス、キース・ジャレットの“二強”に始まり、モダン・ジャズ時代のジャズ・ジャイアンツ、そしてヨーロッパのアーティストに至るまで、著者おすすめのCDとともに紹介する。【光文社新書】
目次
ビル・エヴァンスこそ最高の案内人<br/>モダン・ジャズのピアノ・トリオ<br/>現代のトップ・ピアニストたち<br/>ヨーロッパのピアノ・トリオ<br/>ピアノ・トリオはキース・ジャレットに極まる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おにぎり
28
近年は街のカフェやバー、駅前のスーパーでもBGMでジャズが流れていて日常生活で人々がジャズを耳にする機会は多様化している。視覚と聴覚には密接な関係があり、室内を暗くして雰囲気を演出すれば音がより深く聴取できることがポイント。ビルエヴァンス、ゲイリーバートン、ハービーハンコックは以前から聞き覚えがあった演奏家。これらの曲を本格的に聴き直せば新しい世界に浸ることができる。ミシェルルグランとはクラシック曲の作曲家のイメージを持っていたが、ジャズの演奏家にも大きな影響を受けていたことは初耳。2022/08/31
大奥のじぃ
6
まさに、王道の正論的お題の本なので好き。私もLP時代からピーターソン、ソニークラーク、パウエルから入って行ってモンク、ケニー、トミーフラナガン様、そしてエバンス様へと流れていったものだ。LP盤に息を殺して針を落としていた時代から聞き放題のMP3垂れ流しの時代まで、どっちがいいとは言えないな。ともかくピアノトリオが基本のジャズメッセージを伝えてくれるわかりやすくワクワクするスタイルであることに違いはないね。2017/02/26
Decoy
1
ビル・エヴァンスとキース・ジャレットに1章ずつ割いて、過去・現代、そしてヨーロッパにもしっかり目を配っているのは良いと思う。で、日本人にまったく触れていないのはなぜ? 「日本のレコード会社による制作で」という盤は、びっくりするほどたくさんあるのに。あと、「聴いてみたい!」と思ったものも多々あったので、ピアニストの顔写真がもれなく入っていると、もっとその気になりやすいかも。2011/08/01
Gotou Sadashi
0
ジャズと言えばピアノトリオとても解りやすい、私もピアノトリオが大好きである。ヨーロッパのプレイヤーの多さは驚嘆した。裾野を広げたいと思う。2017/08/14