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内容説明
貧困、電気、水、教育、医療……。今なお世界にはびこるこれらの根深い問題は、現地で問題に直面している「当事者」と、彼らが想像力を発揮する仕組みを提供する社会企業家たちの手によって、解決可能なものに変わりつつある。アジア各国の「社会起業家」7事例を追い、その驚異のビジネスモデルに迫るビジネス・ルポ。
目次
第1章 激変する貧困層市場―37億人のニーズを満たす方法はあるのか?
第2章 途上国からイノベーションを創出することは可能なのか―辺境で見た強靱なビジネスモデル
第3章 貧困を解決するための果てしない闘い―エリートと草の根のチームが世界を変える
第4章 問題の当事者だけが持つ「あきらめの悪さ」―逆境から立ち上がったチャンタの物語
第5章 イノベーションを通じて貧困の連鎖を断ち切る―「世界を変える」ための競争戦略論
第6章 「サラ金」化するマイクロファイナンス―社会企業に求められるものは何か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二輪病
7
社会起業家による、従来市場たりえないとされてきた条件下での成功事例、挑戦を紹介している。インフラ未整備の辺境や低所得者層をメインターゲットとするなどギリギリの経営マネジメントを垣間見ることができる。営利も非営利も関係ない。金を儲けるだけじゃない。貧困や苦境の被害者に甘んじている場合じゃない。全体を巻き込み、未開の土地でイノベーションを起こさんとする彼らのアイディアや行動力、粘り強さは、「世界を変える」という言葉が泥臭くも美しい生きた意味を持っていることを教えてくれる。2018/09/25
まっつん
1
やはり面白い。 こういう風に、「ITでなんでも解決できるわけじゃないし、技術至上主義であるはずがない。生活環境に適応させた技術の切り取り方、コニュニティの使い方、要は人としての知恵が重要なんだ」と痛感させてくれる本を読むと、心地よい。途上国ビジネスは今でも関心あるし、こういうの見るとモチベーション上がる。2015/05/24
Akitoshi Maekawa
1
昨年来、社会問題って何やっけ?と言う事を考えたくて読んだ。「社会も社会問題も固定的ではない。世界の中心はそこら中にある」という言葉に納得。行動の根底に自分で見聞きした強い動機がないと実現に至れない、ということも社内で言われている事と同じ。「社会の課題解決のプロセスをもう一度デザインしようとしている」って凄くヒントになる気がする。解決した瞬間をありありと描く事ももちろん大事やけど、その問題が生じている過程を理解しないと着手は出来ない。ソーシャルビジネスに関心のある人には間違いなくおすすめ。2015/02/21
okura
1
【まとめ】イノベーションを産み出すためにはこれまでの常識やルールから「外して」みることが重要になる。だから、火種は何もない辺境からこそ産まれる。途上国で当事者を増やしながら、火は大きくなり、先進国にスケールアウトされる。 常識から「外す」ためには、視野を広く持ち、少しでも問題を実感のこもったものにしていく必要がある。 やっぱり行動力の根底にあるWhy?が大切なことを実感。2014/08/19
の
1
様々な社会起業家たちの挑戦と成功したビジネスモデルの具体例について記されている。最後にはそれらのモデルの分析もついている良書。2014/07/03