内容説明
地方への転勤辞令が出た青野雅人は、恋人の佐知子から意外なことを打ち明けられた。付き合い出すずっと前、高校生のときに二人は出会っていたという。彼は、甲子園の常連・京浜高校の補欠野球部員だった。記憶を辿るうち――野球漬けの毎日、試合の数々、楽しかった日々、いくつかの合コン、ある事件、そして訣別。封印したはずの過去が甦る。青春スポーツ小説に新風を注いだ渾身のデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
142
青春スポーツ小説が超好きなんだなと思える一冊でした。ある名門野球部の若者たちの野球漬けの日々と野球と決別させる出来事、そして大人になった彼らの心のもやもやに折り合いを付ける話です。冒頭の父親からの手紙には、不覚にも電車内で泣きそうになるくらいグッときました。そして、その手紙を読んで、確実に成長していっている雅人君にはエールを贈りながら読んでしまいました。また、雅人くんとノブ君の関係には「青春してるなぁ」という言葉が何度口に出たことか・・・。ただ、ベタだけど事件はタバコか飲酒にしてほしかった思いです。2014/11/03
takaC
89
図書館から借りてきて読み始めた単行本は大きくて持ち運ぶのに不便だからという理由で買ってきた文庫を先に読み終わってしまった。単行本は甲子園での山藤戦が終わった辺り。しかし高校球児の実態はこんななんだね。桐蔭の野球部員だった早見氏が書いてるのだから事実に近いんだろう。タイトルの意味が少々難解だった。原稿用紙1,000枚版ではストンと腑に落ちる仕掛けだったのかな?2015/05/18
H!deking
88
何冊か読んでる早見さんのデビュー作ですね。これも何故かサイン本見つけたので買ってみました。自分は中学写真部の高校軽音部だったので、野球の試合のくだりはちょっとクドく感じましたが、それを差し置いても面白かったです!青春の一ページは誰にでもありますよね。いろいろ思い出しました。なんだか無性に野球がやりたくなって……は無い。お父さんがめっちゃ素敵です。ちょっと泣きそうになりました。2022/10/12
えりこんぐ
83
強豪校の野球部員も、中身は普通の高校生男子。鬼の練習メニューをこなしながら束の間の休日には合コン三昧! こんな高校球児は嫌だと思う人もいそうだが、わたしは好きだなぁこの子達。今度から甲子園のスタンド部員たちもじっくり見ちゃいそう笑2018/07/19
ma-bo
79
高校野球強豪校の青春物語でもあり、野球部の裏側部分(ベンチ入りメンバー発表、監督や上級生からのしごき、暴力。誇張はあると思うが喫煙シーン等)がリアル。主人公が抱えていた彼女との出会いの謎?!も仲間達へのわだかまりも最後はまた野球が繋げてくれた。早見さん自身、強豪高校の野球部出身だそうで経験者だからこそ描ける世界に引き込まれました。 2020/09/02
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