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内容説明
「この本は、組織にうまくとけこむことができず、悩んでいる人たちのために書きました。それは、私自身が、そうした問題を抱えているからです」(プロローグより)。職場での嫌がらせや降格人事など、常識では考えられない仕打ちを受けて「うつ」を患った著者が、自らの悩みのなかで気づいたこと、働くことが嫌になった人へ伝えたいことを記す。「私のように強くない人が、それでもあえて組織に踏みとどまるためには、多少の知恵が必要だと思います。それを、これから皆さんにご紹介しようと思います。そして、それが読者の方々の助けになれば幸いです」(同)。
目次
プロローグ 君、辞めたもうことなかれ
1章 はぐれ官僚の履歴書
2章 「馴染めない自分」の現状分析
3章 職場ストレス対処法の基本
4章 組織で生息するための具体策
5章 人は肉体のみにて生くるにあらず
6章 時代の一歯車として
エピローグ 待てば海路の日和あり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぞみ
3
人間関係など職場によくあるストレス関係の本かと思ったので借りたのですが、実際は違いました。 うつ病関連の側面で言えば、職場がつらいからといって単純に辞めれば解消するとは限らないという点が語られており、非常に参考になりました。 また、別の側面で言えば、官僚社会の怖い構造があげられます。厚労省に批判的な内容を口にした途端に左遷されるという恐ろしさ。 著者も少し触れていましたが、国民の健康を預かる厚労省がこんな有様ではとてもまともな国づくりは期待できませんね。2012/06/28
yi
3
積極的に情報発信をしている女性官僚の木村盛世氏の本。何気なく手に取ったが、とても引き込まれて思わず購入。木村氏が勤める厚生労働省との軋轢が原因でのうつ病が軸となっており、極めて個人的な切り口で書かれているけれども、それだけに説得力があって面白い。タイトルとは異なり、別に仕事を辞めたいとまで思っていなくとも、読んで損は無いと思う。2011/07/06
エピキュリアン
2
組織の体質を変えろと叫んでいたら、疎まれてうつ病になってしまう著者。 一人では組織を変えることなどできないことに気づいていながらも自分が辞めたらずっとこのままだと厚労省にいる決心をしている。この方は、あまりに真っ向から相手に挑みすぎている不器用な方だと思いますが、誠実な役人だと思います。もう少しスパイのように本心を隠してキャリアを積んで厚労省を牛耳れる立場に上がってから声を上げるべきではなかったのかと冷静に考えると思ってしまうのですが、彼女は元が研究者らしいのでそういった出世願望がないのかもしれませんね。
どん
1
元木昌彦さんの本に登場されていたことがきっかけで読むが、その本やテレビでお見かけした姿とは少しイメージの違う内容だった。何年も前の著書だからか。これだけ職場でストレスを受け、うつになってしまったご本人のお話なので説得力がある。全体的にまとまりのない印象もあるが、根底にある前向きなメッセージが良い。2018/04/18
ち ら り よ
1
「うつ病から抜け出したでー」っていう本。うつ病になってから読んでも効果はない。