内容説明
元警察庁長官・國松孝次氏推薦!「もうこんな本は2冊と出ない」――
闇夜を駆け、密かに忍び込み、大金をせしめて逃げる。「賊」とは、日本がまだ江戸と呼ばれた次代の暗闇を蝙蝠のごとく飛翔した大泥棒であり、いまはもう小説やテレビの中でしか存在しえない滅亡した人物たちだと思われてきた。自らを「賊」と呼び、「泥棒」「こそ泥」とは一線を画し、孤高の自尊心と賊として生涯を終える固い信念を抱き、江戸時代から伝承された技を磨き続けた賊が昭和から平成の時代にも実在していた。
自らを「賊」と呼び、ベテランの警察関係者からは「最後の賊ではないか」といわれ、「首相官邸でもやっただろう」とされる実在した伝説の大泥棒が、1988年から1993年の6年間の獄中で書き遺し、自ら「賊」とサインした6冊の「獄中日記」があった。
日記を譲り受けた犯罪学の権威がもう1人の大泥棒とともに読み解いた、「犯罪行動生態学」の研究にして「日本の裏の文化史」。誰も真摯に書き留めようとはしなかった、裏の世界に生きた者たちから表の世界に住む私たちへのメッセージ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まど
22
大学の先生の解説付泥棒日記。一歩外に出ると、この家ならどうやって侵入して逃げようか観察するようになってしまった。自宅にいても誰か入ってくるんじゃないか心配になる。とられるようなものはないけれど。ちょっとしたホラー小説よりも怖いです。2012/09/02
nori
6
Is this a book of criminology? If yes, there should be lack of data and scientific analysis. If it is a kind of non-fiction writing, story development is boring. If it is for how-to, concrete proposals are missing. Of course, nothing refer to philosophy.2015/09/17
ekura
4
「身体技術としての犯罪」について、64年間の生涯のうち33年間を獄中で過ごした侵入窃盗犯の獄中手記から分析した本。犯罪者民俗誌ともいえる内容。目星の付け方や身体の使い方がマタギや漁師と共通すると感じた。2026/03/07
きるきる
4
手に汗握る泥棒日記。入りやすい、かつ逃げやすい家が狙われる。家の中に賊がいるのに気付いたら、じっとしていなくなるのを待つ方が安全。夜は電気を全部消した方がいい。賊の懐中電灯で気づけるから。シャッターを閉めた1階の窓ではなく、2階3階の小窓から曲芸師のようにするりと入ってくる。などなど、泥棒の手口を解説。ぞっとする。確かにうちには盗られるものはないけれど、近所でちょくちょく入られているので気をつけたい。2012/11/12
トッシー7
3
盗みに入る時プロはどこに気をつけているのか ある程度わかった。相対的に観察するっていうのは 以外であった。 泥棒のプロは自分のやっていることに対して仕事のように取り組んでいるのも興味深かった。2017/06/10




