文春文庫<br> 女の人差し指

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文春文庫
女の人差し指

  • 著者名:向田邦子
  • 価格 ¥631(本体¥574)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167277239
  • NDC分類:914.6

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内容説明

表題のエッセイを「週刊文春」で連載中に、台湾上空で航空機事故に遭い、還らぬ人となった向田邦子。連載最後のエッセイとなった「クラシック」をはじめ、テレビドラマ脚本家デビューのきっかけを綴った話、妹と営んだ小料理屋「ままや」のてんやわんやの開店模様、大好きだった旅の思い出(ケニヤ、モロッコ、沖縄)など、未刊行の名エッセイをすべて収録した。日々の暮しを愛し、好奇心旺盛に生きた著者の溢れるような思いが、溌剌とした文章で紡がれている。

目次

女の人差し指(チャンバラ;蜘蛛の巣;昆布石鹸;動物ベル ほか)
テレビドラマ(ライター泣かせ;ホームドラマの嘘;テレビドラマの茶の間;名附け親 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

63
今回はこの作品集の中から「昆布石鹸」を読む。今年は公演予定が無いので ここで初心に戻り 朗読に挑戦する事になり 5名が其々の弱点を克服するべく 演出其々にテキストとして指定された。私は カギ括弧が有ると どうしてもそちらに意識がいって 色を付けて読みすぎる癖があるので カギ括弧の全くなく それでいて内容が面白くて ついつい色を付けたくなるこの作品を指定された。坦々と それでいて作者のワクワクや疑問や 思い出感を出せるか 勝負です(#^.^#)2018/01/06

優希

58
日常が見えるようなエッセイでした。日々を好み、好奇心の塊のように生きた向田さん。古き良き昭和とあふれそうな想いが詰まっています。2021/05/10

i-miya

53
2013.11.03(初読)向田邦子著。 2013.11.01 (向田邦子) S04生まれ、東京都。 実践女子専門学校国語科卒。 S56.08、航空機事故死。 (カバー) (1)ドラマ脚本家デビューのきっかけとなった話、(2)妹と小料理店「ままや」開店の話。 (3)旅の想い出、人形町からアフリカまで。 (解説=北川信=元日本テレビ専務) デビュー作、『ダイヤル110番』の頃。 S33。 警察の110番を広める目的の番組。 (本文) 台詞のうまさ。  2013/11/03

ホークス

42
脚本家・作家の向田邦子は、51才のとき航空機事故で亡くなった。本書は色んな雑誌などに書かれたエッセイ集。時代的な違いなどは気にならなかった。歯切れが良いけど荒っぽくない。はっきりした意見がありながら押し付けない。およそ、何かに執着や依存などしないように見える。ナイーブな部分ももちろんあるけれど。著者の特質の一つはポジティブで強い意志の力、もう一つは世界をクールに見据える思考の力、二つが高いレベルで拮抗している感じ。武田百合子や白洲正子を連想させる感覚の自由さもあり、とても惹かれる。2023/12/11

あきあかね

31
 一時期、向田邦子さんのエッセイに熱中していた頃があった。煤煙で苦労した汽車旅や七輪で焼いた魚、ご不浄といった上品な言葉など、昭和の郷愁を誘う様々な舞台装置も魅力ではあるが、もっと普遍的なものー描かれる日々の生活の確かな手触り、食べ物や匂いがもたらす人の記憶、愛憎混じり合う家族への想い、仕事により得られるもの失うものなどーに惹かれていたような気がする。 このエッセイでは、『寺内貫太郎一家』をはじめ、テレビドラマの脚本の話が多く出てくる。「テレビは消える 消えるがテレビ」とやや自嘲気味に語るが、⇒2019/11/11

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