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内容説明
先行きの見えない不安や絶望的な困難に直面したとき、それをどう乗り越えればよいか。精神的により豊かで充実した生活を送るにはどうするべきか。家族や友人との別れをいかに受け止めるか。―四十歳をすぎれば誰もが、生きることの本質に関わるこうした問題に突き当たることになる。そのようなとき支えとなるのが、時代を超えて読み継がれてきた人生の達人たちの言葉だ。「自伝」「人間論」「生き方論」「知的生活論」という四つのジャンルから、選りすぐりの30冊を紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
42
やはり高校生や大学生対象の新書らしく、自己啓発本といっても内容はもう少しきちっとしたものがあると感じました。最初はノウハウ本がほとんどかと思っていましたが、古典中心で私も推薦したくなるものが多かった感じがします。編集者の方針なのでしょうが、題名は変えたほうがいいと思います。2015/01/27
はなよ
25
いくつか知っている作者が載っていたので読んでみた。こういう古典の紹介本や解説本によくある事なんだけど、本の内容を自分流に解釈して、著者の気に入らない連中(若者が多い)を叩きたいだけの本になっていると感じ、不愉快になって読み飛ばし気味になってしまった。「自己啓発」と題名をつけるなら、もっと読者の目線に合わせ、公平な紹介の仕方をしたほうがいいと思う。紹介されている本は名著だと思う(そうでなければそもそもこの本を手にとっていない)けど、著者の独りよがりな思想で全て台無しになっているのが残念だ。2018/04/16
Tadashi_N
17
これを目安にして、読んでみよう。早速、高橋是清翁の本を読んでみた。2021/01/04
NICK
6
自己啓発書とはどんなもの? と思っていたら『福翁自伝』や『君主論』と以前読んだことある著作が挙げられていて、なるほど学問的好奇心だけでなく自らの教訓にするような読み方もあるのか、と感心した。フランクル『夜と霧』や三木清『読書と人生』など興味を惹かれる本もあったが、リストアップされているのは基本的に前近代から終戦直後までの著作なので、果たしてそこで語られている人生論が我々をとりまくポストモダン社会でどこまで通用するのか、という疑問が浮かんでくる。とはいえ人生論というのは20代そこそこの若造にはまだ早いのかも2013/01/15
壱萬弐仟縁
6
勇気と忍耐の大事さ(009ページ)。常に控えめ謙虚なフランクリン(015ページ)。独学のギボン(029ページ)。独立自尊の福澤諭吉に、カーネギーの学ぶ姿勢、破天荒だが爽快な高橋是清、フランクルの人間善悪合金論、渡辺一夫の教養=思いやり論、洪自誠のバランス論、林語堂の閑適生活(中国の体験的)哲学、ショウペンハウエルの読書論、小泉信三の多読論、梅棹忠夫の みた 論、など、読書にまつわる話も書いてある。独学で読書し、教養を深めるということが、如何に大切で、考えることの厳しさが理解されてくる。如何に生きるべきか。2012/12/22