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内容説明
「公正さとは何か」「正しさの基準はどこにあるのか」などなど、今日でも論じられる「正義」について、大思想家たちの「名著」は大きなヒントと刺激を与えてくれる。プラトン、アリストテレスから、ホッブズ、ロック、ベンサム、ニーチェ、さらにはロールズ、デリダ、サンデル…。主要な思想のエッセンスがわかる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
(haro-n)
82
西欧の「正義」についての思想を、古代ギリシアから現代に至るまで紹介する正義論の入門書。現代になるにつれ分かりづらい部分も増えたが、公共善や分配の正義についての関わりなどを知ることができ、自分の正義についての漠然としたイメージが変わって勉強になった。ウォルツァーの財の多元性の考え方と正義の多様性の問題、サンデルの物語る存在の概念、ハーバーマスの討議と正義との関係性(討議倫理)などに共感と関心を覚えた。正義について、もう少しじっくり具体的に考えたい。参考文献が載っていたら最高だが、最後までビッチリ本文だった。2018/06/01
ころこ
39
正義論といえば、まずロールズを想起させるが、考えるだけで頭の痛くなる分野だ。政治的対立を煽る本ばかりではない。『エチカ』『ドイツ・イデオロギー』『道徳の系譜学』『全体性と無限』など、意外な本の選考に安堵する。各数ページずつで、計28冊紹介されている。論じるというよりも紹介するといった方が良い書き方で、読者への訴求力が弱い印象を持った。読んだけれど、何が書かれているのかイマイチ良く分からないという感想が多いのではないか。割り切ってダイジェストとして利用するとしたら、通覧するのに便利だという評価になる。2023/07/14
樋口佳之
22
妊娠中絶をめぐる論争/胎児がすでに人間であると考えるならば、妊娠中絶は殺人であり、禁じるべき/まだ人間でないと考えるならば、中絶するかどうかは、母親の自由に任せるべき/ここで道徳的で宗教的な問題が発生することは避けがたい。禁じるという決定も禁じないという決定も、道徳的・宗教的な教義に基づく法を、国民に強要する/公正な社会は、ただ効用を最大化したり選択の自由を保証したりするだけでは達成できない。/善き生活の意味をわれわれがともに考え、避けられない不一致をうけいれられる公共の文化を作りださねばならない2018/05/23
ネムル
19
プラトン、アリストテレスら古代ギリシアから社会契約論、市民社会論、マルクスやニーチェを経て、ロールズとその批判的継承。似た傾向の思想が続くとだれるが、系統樹のように正義論を追える設計なのは親切だ。全く興味のなかったのに限って読みたくなったり(ハイエク)、アレントとどうニュアンスが違うのだろう(ハーバーマス)とか、わずかな説明ではレヴィナス、デリダはイミフとか色々思うが、さてこれからどうするか。2018/11/03
ATS
9
★☆☆なんとなく理解はできるけど難しい。初学者が読むならほかの本にした方がいいと思う。ある程度勉強してる人が概要を通覧するにはいいのかもしれない。2018/09/08
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