内容説明
記憶のメカニズムを知らない人は、過去の記憶を嫌な記憶のままにしておき、そのうち“嫌なものは忘れる”という法則のまま、記憶そのものを失ってしまいます。人生を半分以上過ぎると、人はつい自分の歩いてきた過去を振り返ってしまうものです。そのとき、つらい思い出ばかりが浮かんでくるのでは、なんと悲しいことでしょう。記憶というのは、いくらでも作り変えられるものなのです。その方法さえ知っておくと、自分の人生がいかに豊かで幸せなものになるでしょうか。この本は、記憶のメカニズムを説くことによって、幸せな自分を具現する方法まで言及した全く新しい心理学の一冊です。
目次
第1章 あなたはどれだけ豊かな記憶をもっているか
第2章 あなたの過去はどこにあるのか
第3章 あなたの記憶がなぜなくなるのか、どうしたら失わないですむのか
第4章 「あなたの過去」は変えられる
第5章 記憶の置き換えレッスン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
2
つらい記憶がなくなるというより、楽しい記憶に変えていく考え方の本でしょうか。人間の頭の中って不思議なことだらけですね。2013/08/13
ささ
2
人生が変わった。 論拠に実例(客の証言と女優のエッセイ等を引用)をきちんとあげていて良かった。 もちろん出来ている人は出来ているのだが、論拠を示し、体系付けてくれたという面で良書だと私は思う。2011/10/09
枝毛
1
過去をどう振り返るのか、参考になった2019/11/03
あさこ
1
どんなに辛い過去の記憶も、視点を変えて振りかえればポジティブな意味付けが可能、というテーマ。自己啓発本は所詮理想論だと思うネガティブな私だが、読後、こんな視点もあったのかと妙に高揚した。心理学実験や体験談が豊富に盛り込まれ、論理的に説明されている。2015/01/19
なかざわ
0
5章4節「ポジティブ記憶をストックしておく」の最終段落の頭から、読み終えればひとつ手前、またその手前と段落単位でもどりながら読む。この手順で読むうちにdeja-vuをおぼえれば、ひとつ手前の節の最終段落へ。これをくりかえすことで理解がすすむと思う。2013/09/06