内容説明
元ヤクザの牧師・進藤龍也師。師の主宰する教会には、じつに多種多様な人たちが集まる。そうした中で、「人生をやり直す」ために奮闘する人たちの生き様を進藤師自身が物語る。すべてを一からやり直そうとする人たちの姿が、勇気と希望を与えてくれる一冊。
目次
第１章 石田義明―ぼくにできるのは、まじめに生きることだけ
第２章 ＭＣＫＡＺ―ラッパーとして神の愛を伝えたい
第３章 佐藤“カレブ”一志―最後につかんだ「天国への切符」
第４章 平戸きみこ―運命のいたずらで愛する人の命が…
第５章 進藤嘉美―ヤクザだった息子をもって
第６章 被災地に立って―すべてを失った人たちのために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
31
何で今さらこんな本と思うでしょうが、今でなければ読まない本なのかなと思い、１ヶ月位くらい葛藤があって読んでみました。結論めきますが、変われるならばどんな本、どんなきっかけでも良いと思います。５人の「成功例」が書かれていますが、重要なのは成功したことではなく、他人の人生を生きるということではないかと思います。2022/08/31
牧神の午後
5
元ヤクザで組長代行まで務めたんだから出世組だったんでしょうね。前科７犯、少年時代の３犯含めたら二ケタで、今は牧師という異色の経歴を持つ筆者の出会った子羊達。中には振り込め詐欺の主犯や誤って旦那を殺してしまった人もいる。勿論悔い改めることで罪人は赦される。人はやり直せる。でもどうしても難しいのは、それによって人生を狂わされた人々をどう考えるか。ヤクの売人をしていた筆者によって人生狂った人もいるだろうし、振り込め詐欺にひっかっかって、自殺した人もいるかもしれない。その十字架を背負い続けるのも愛しいのだけれど。2014/09/25
Shinya
2
赦され、やり直せることは良いことだと思う。 けど、犯した罪は消えることはない。 被害者の人が納得するまで、許してくれるまで誠意を尽くしていかなければならないと思う。 元ヤクザの牧師さんの話は以前テレビで知ったけど、衝撃的だった。 アガペーにあふれているなと思った。2017/02/24
takachan
2
そちら側に振れる前に、真っ当な道を歩めた方が良いよね。ちょっと意味は違うんだけど、「 善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや。」というのを思い出した。kindle日替わりセールにて。2014/05/11
