内容説明
意外なことですが、「しかる・ほめる・慣れさせる」という方法では、発達障害の子どもの場合、効果は期待できないのです!では、親も子も先生も楽になるような、気になる子の育て方とは? 発達障害をかかえる子どもに対して、実際にどのように対処するのが最善なのか。具体的な例とともに、いますぐできる接し方を詳細に解説。幼稚園・保育園・小学校の教育関係者、医療従事者、家族の方々必携の一冊!
目次
1章 ちょっと気になる子どもたち(発達障害について知っておきたいこと 発達障害の子と接するときのポイント その子の事情に合ったサポートを考える 早期トレーニングではなく早期理解を)
2章 幼稚園・保育園でのサポート実例(小学校より園のほうが刺激が多い)
3章 学校生活でのサポート実例(障害のある子も、ない子も伸びるクラスに)
4章 家庭生活でのサポート実例(親が味方になることで子どもは成長する)
5章 学校と家庭が連携して支援する(学校と協力関係をつくる なくてはならない保護者支援 パニックを起こしたときはこのように対処する)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゃがたろう
2
再読本。一度読んだ本でも感想をまとめておかないとあんまり意味がないと感じる。どう接したらよいか、そのヒントが詰まった事例集という感じ。辞書的な活用がよいと思う。ひとつの気になる行動に対して、さまざまな考え方があることに気づかせる構成になっている。低年齢の子に「ちゃんと」「しっかり」というのは酷だから、「地雷除去作業」をしてなるべく穏やかに生活させる。10歳くらいになってから「作戦会議」をしてどうやったらうまくいくかとかについて考えるというのが著者らの基本的なスタンス。2020/04/29
すずめ
2
たくさんの事例があるので、支援側には何が刺激になるのかという違いがわかりやすい。そして主体性を育てる支援、が軸になっているので干渉になりすぎるのを防ぐことができる。職場に一冊置いておきたい。2012/04/19