文は一行目から書かなくていい - 検索、コピペ時代の文章術

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文は一行目から書かなくていい - 検索、コピペ時代の文章術

  • 著者名:藤原智美
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • プレジデント社(2011/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784833419598
  • NDC分類:816

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内容説明

電子メディア隆盛のいま、何をテーマに、どうのように書くか。
芥川賞作家・藤原智美が、プロとして身につけたテクニック。
そのすべてを伝えます。

いま、何をテーマに、どのように書けば、人の心を動かす文章になるのか。
小説からネットの文章まで、ノンフィクション作家でもある著者がテクニックを紹介。
同時に、本書は電子メディア時代における「書く」ことの意味を考察した
ノンフィクションでもある。
伝わる文章を書くことだけでなく、書くという行為そのものについて、
思いを巡らすための一冊。

──文章の本質は「ウソ」です。
ウソという表現にびっくりした人は、それを演出という言葉に置きかえてみてください。
いずれにしてもすべての文章は、それが文章の形になった瞬間に何らかの創作が含まれます。
良い悪いではありません。好むと好まざるとにかかわらず、文章を書くという行為は、
そうした性質をもっています。(本文より)


【目次より抜粋】
■まえがき:
・「書けない」が「書くこと」の第一歩
・「書くこと」は恥じらうこと
■第1章:あなたは9歳の作文力を忘れている
・文章の本質は「ウソ」である
・プロはこうやって文章力を鍛える
■第2章:プロ作家の文章テクニック
・すべてを書いてしまわず、次の日に繰り越す
・シナリオライターの「箱書き」手法
■第3章:名文の条件とは何か
・名文かどうかは、風景描写でわかる
・文章は真似から始まる
■第4章:日常生活で文章力を磨く
・インターネットの魔力に勝てるか
・1、2行の日記でも文章はうまくなる
■第5章:検索、コピペ時代の文章術
・コピー&ペーストが文章を殺す
・ランキング思考で直観力が衰える
■第6章:書くために「考える」ということ
・デジタル化時代の「考える」ということ
・書きたいテーマが見つからない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニッポニア

54
文章を書く、という意味を突き詰めていけばたどり着く境地へ。以下メモ。文章の本質はウソ。書く前にカメラの位置を決める。全てを書いてしまわずに、次の日に繰り越す。書く行為から離れずにいて、リフレッシュ気分転換などする。文章は何度も見直し、推敲して完成させていくもの。短い文章にはメイン料理だけを選ぶ。文章において、削る力が最も重要。捨てたつもりでも個性は自分の中で生きている。朝には朝の夜には夜の誘惑がある。電子書籍は、興味に従って思考がどこへでも自由に飛べること。書きたいテーマが天から降ってくることはない。2023/10/21

いっち

38
文章を書くとき、私は一行目から書きたい。一行目がしっくりくると、次の文章もスムーズに出てくるからだ。それに、文章を途中から書くのは、なんとなく抵抗がある。だが著者は「一行目から書かなくていい」と言う。なぜなら、①「断片的な思考を頭のなかだけで整理するのは限界」があるから。②「文章というのは何回も見直して推敲しながら完成させていくもの」だから。確かに、書きたいことを頭に思い浮かべたのに、結局忘れてしまうことはあるし、見直した結果、一行目を変えることもある。それなら別のところから書き出すのも悪くないのだろう。2020/12/05

藤森かつき(Katsuki Fujimori)

33
元々、書きたいこととか、断片でガシャガシャとメモしてから書き出すので、文章を一行目から書くことの方がまれなのだけど、ともすると陥りがちかなぁ、と思って読んでみた。文章というのは何回も見直して推敲しながら完成させていくもの、だから一行目にこだわる必要はない、ということで、深く頷いた。思考の断片の文章化、や、心の動きに引っかかったピースを、すくいあげて言葉にする、自分の内面に目をとめて、それを言葉として残しておく、等、その大切さを再確認できた。色々応用は利くと思うけれど、本書のメインは小説の書き方という感じ。2019/11/07

ココロココ

27
読む前は、タイトルの意味が分からなかった。読み終わったら理解できた。手書きでは難しいけれど、携帯のメモやPCなら編集は楽なのでできる。「形容詞の使い方を意識する」は、とても大切なことだと思う。簡単に使ってしまう形容詞だけれども、他に表現方法はないのかを考えてみる。「実は、削る力が重要である」というのは、先日読んだばかりの成毛眞さんの本にも同じようなことが書いてあったので、印象に残った。昔から作文を書くのは苦にならなかったが、読み手を意識した文章を書くのがいかに難しいことだというのをあらためて認識した。2021/01/24

村越操

23
芥川賞作家とダイヤモンド社というゴールデンコンビによる文章術が、つまらないわけがない。これは必読書。「『こう書いておけばみんな共感するだろう』という落としどころが先にある文章は、そこに当てはめるようにして言葉を探すから、借り物のにおいが漂って説得力を失うのではないでしょうか」「最もいいのは、数字を使わないで人を説得できる文章を書くことです」「『伝わる』文章を書くことの秘訣を一つにまとめるとすると、日々の心の動きをないがしろにせず、自分の内面に目をとめて、それを言葉として残しておくこと以外にないのです」2014/03/02

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